LDKの広さってめちゃくちゃ重要。取り合えずみんなが集まるLDKを広くしたいって老若男女言ってるもんね。絶対20畳以上いるっしょ!とは言いつつも、20畳って数字はどこから来たのか知らんけど。ぶっちゃけ20畳も必要なんだろうか…って考えてるママ、お待たせしました。
結論から言いますと、LDKは16畳で十分です!
注文住宅を建てる際、20畳以上のLDKにしようと思っているあなた、ちょっと待って。ここでは、マニアックな計算が好きなわたしが、対面キッチンでダイニングテーブルとソファを置いてもLDKは16畳で十分だと確信し、実際にそれで家を建てちゃった経緯についてお話をさせてください。
今注文住宅を計画中の方で、LDKの広さについて悩んでいる人、ほんのちょっとだけわたしの大きなひとりごとにお付き合い下さい。
LDKの平均って何畳なのか
LDKの広さの平均は約20畳、そんな噂を聞いたことがあります。
LDKと呼ぶ基準としては(居室2部屋以上の場合)10畳以上からという目安がある。そして、LDKの平均を調べると16~20畳との事。平均なのにLDKが16畳では狭い!16畳のLDKで後悔した!ってのもよく耳にしますので、きっと16畳は世間的には狭いのでしょう。
16畳ってホントに狭いのかな
LDKが広すぎるデメリット
LDKは広い方がイイかと言えば、そうでもありません。
せっかく家を建てるならLDKを広くしたいって思っている人は多いかと思いますが、一般ピーポーに広いLDKはデメリットだらけ(お金や土地に余裕がある人には無関係ですけどね)ここで、LDKが広すぎる場合のデメリットについて3つだけ叩き込んでおきましょう。
建築費用が高くて涙目になる
LDKを広くすると家が高くなるんです。
何千万円の買い物となりますので感覚がマヒしてしまいがちですが、たった1畳違うだけで20~30万円ぐらい建築費用が変わります(4畳違うと100万じゃ効きません)本当にその広さが必要であれば問題ありませんが、なんとなく20畳ぐらいがイイかなってのはやめましょう。
他スペースにしわ寄せがいく
LDKを広くすると他のスペースを削らなきゃなりません。
普通は建築スペースには限りがあります。LDKを広くした場合、間違いなく他のスペースが狭くなるという悪循環がどこかで生まれているはずです。LDKより重要な場所っていっぱいありますよ。例えば、収納とか収納とか、または収納とか。
空調管理の費用がエグくなる
LDKを広くすると地味に電気代が上がります。
普通の家なら「エアコン1台で家全体を…」なんていうスペックはありません。やはり狭いほうがエアコンは効きますし、すぐに暖めたり冷やしたりも出来ます。誰がどう考えても狭い部屋のほうが空調管理がしやすいのは明白です。LDKを狭くする事がエコなんです。
●他スペースにしわ寄せがいく
●空調管理の費用がエグくなる
広いLDKには憧れるけどね
家具のサイズを調査してみる
LDKの最適なサイズを知るために、置きたい家具の寸法を計算していきます。
わたしが成人になって家を出るまでは、壁付けキッチン+和室にちゃぶ台(こたつ)という昭和スタイルでした。そのため、対面キッチン、ダイニングテーブル、ソファなどの平成の生活への憧れは捨てきれませんので、これらの家具を置くことを前提に調べてみました。
キッチンボード
キッチンボード(カップボード、食器棚)の奥行きは一般的に45cm。
対面キッチンの場合、背面収納としてキッチンボードを置くのが一般的ですが、その奥行は45cmぐらい。電子レンジやトースター、炊飯器などはこの奥行きサイズに収まるように出来ていますので、キッチンボードは45cmで計算しても問題ないでしょう。
通路幅(キッチン)
キッチンの通路幅は90cmがベストサイズ。
ハウスメーカーの謳い文句として「旦那様と奥様、将来はお子さんと同時にキッチンに~」とか言って通路幅を100cm以上にしようとしてきますが、断固拒否しましょう。人が横向きですれ違える幅は45cm×2人=90cm。90cmあれば二人同時にキッチンに立っても気にならないはずです。
また、カップボードの引き出しを開けると30cm、システムキッチンの食洗機の引き出しを開けると50cmで計80cm。通路幅90cmであれば両方開けっぱでも10cmは余裕があり、引き出し同士がぶつかったり手が挟まったりする事はありません。
システムキッチン
システムキッチンの奥行きは80cmで計算します。
標準仕様のI型のシステムキッチンは奥行き65cmなのですが、対面キッチンにするには壁(奥行き15cm)が造作で必要なんです。だからキッチンの奥行きは80cmで考えてます。アイランドキッチンやカウンターキッチンはさらに奥行きが増えますので要注意。
ダイニングテーブル
ダイニングテーブルの横幅は135cm以上を推奨します。
テーブルスペースの基本はひとり幅60cm×奥40cm。ダイニングテーブルの幅は120cm、135cm、150cmなどが一般的ですが、実際に家具屋さんでサイズを確認すると120cmで大人4人が座るのは狭いと感じました。だから、ここでは広めの幅135cmで考えてみます。
通路幅(ダイニングとソファの間)
ダイニングテーブルとソファの間の通路幅は60cm。
人が正面を向いて通る幅は60cmとあります。この60cmを日常生活で例えると、以前住んでいた賃貸アパートのトイレのドアの入口がその程度だったと記憶しています。ですので、賃貸のトイレに無理なく入れた人は通路幅は60cmでも問題なしということです。
ソファ
ソファはあえて奥行きの深い85cmで計算させてください。
ソファでは昼寝をしたり、あぐらをかいたり、体育座りしたり、姿勢悪く座ってみたりなど、だらしなく過ごすための場所として考えてます。その欲望を満たすためには、奥行きが深く座面が広いタイプのソファが必要です※普通のソファなら奥行き70cmぐらいからあります
ラグマット
ラグマットは幅140cmがちょうどイイ。
8畳ほどの空間にオススメのテレビサイズは50V型前後。その最適視聴距離はフルHDで1.8m、4Kで1.0mほどだそうです。ソファに座ってフルHDのテレビを見ると考えたら、ソファの約半分40cm+ラグ140cm=180cmで視聴距離とぴったり。よって、ラグの幅140cmがベストかと。
テレビボード
テレビボードの奥行きは45cmです。
テレビサイズが50V型前後であれば、テレビボードの奥行きは45cmで十分でしょう。DVDデッキやちょっとしたゲーム機も収納出来るサイズです。余談ですが、最近は壁付けテレビが主流でテレビボードなし派もいるみたいですが、あれはDVDとかどこに置いてるのか不思議でたまりません。
●合計680cm(最小650cm)
あくまで目安ですからね
計算上16畳でイケると確信
置きたい家具+通路の合計は幅680cmでした。
それを一般的な縦4マスの長方形I型LDKで考えると、14~20畳のLDKは横7~10マス。尺モジュールでは1マス=幅91cm。ただし柱や壁があると両壁で通常-13cmぐらいになるので、最終的な幅は14畳(624cm)、16畳(715cm)、18畳(806cm)、20畳(897cm)となる。
それを図にすると一目瞭然。計算上この一般的な横長のレイアウトでは、キッチンで5畳、ダイニングで3畳、リビングで6畳、通路で2畳弱が必要となる。結果、ダイニングテーブルやソファを置いても16畳で十分だと分かりました※14畳は無理でしたけどね
算数を頑張って勉強してよかった
計算を信じ16畳にした結果
結局うちは16畳のLDKとして家を建てました。
家が出来上がり家具を配置したところ、すべてがシンデレラフィット。謎の空きスペースなど微塵もなく、すべてが計算され尽くされています。もし18畳や20畳にしていた場合、どこかの場所が無駄に広くなっていたかと思うと怖くて夜も眠れません。16畳のLDKにしてホント正解でした。
4人家族なら16畳で十分だね
16畳のLDKで間取りを依頼
LDKの広さは迷いどころだと思いますが、計算上最低16畳あれば問題ないかと思います。ただ広さ狭さの感じ方には個人差がありますので、実際にいろいろ体験してみてください。もし16畳でイケそうだと判断したら、16畳LDKの家がどんな間取りになるかプロに依頼してみましょう。
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16畳のLDKで守るべき事
そろそろLDKは16畳でいいじゃんって思ってきたのではないでしょうか。
実際にLDKを16畳にして快適に過ごせてるわたしですが、もしこれから16畳のLDKにする気があるのなら約束して欲しい事があります。それは、次の3つの事だけは必ず守ってください。そうしないと16畳のLDKにしたことを後悔する日が来るかも知れませんから。
家具の寸法は絶対に厳守する
決めたサイズ以上の家具は絶対に買わない。
部屋に見合わない大きな家具を置いてしまうと、16畳どころか20畳でも狭く感じてしまいます。せっかくの広いLDKなのにカニ歩きでしか移動できない家を実際に見たことがあります。今回計算した家具の寸法を目安にして家具を購入しましょう。
キッチンの通路幅は90cm
キッチンの通路幅は絶対に死守しましょう。
キッチンの通路幅を広くすればするほど、リビングダイニングが狭くなるという悪循環に陥ります。わたしは打ち合わせの度に何度もしつこいぐらい確認しました(ここが最重要ポイントなので)二人で料理を~なんて甘い言葉に引っ掛からないようにしてください。
LDKは横長のI型にする事
LDKはI型が一番効率的でスペースを取りません。
今回の間取りやレイアウトは、どの位置に窓やドアがあっても可能な横長のI型LDKで考えてます。南北に長い縦長やL型、正方形などのLDKの場合は家具配置が変わりますので16畳ではイケない可能性があります。LDKの型が違う場合、各自再検証することをオススメします。
●キッチンの通路幅は90cm
●LDKは横長のI型にする事
注文住宅を建てる際、LDKの広さについてのお話でした。置きたい家具、家族の人数、LDKの形など人それぞれではありますが、計算上LDKは16畳でも十分です。絶対に20畳以上のLDKが必要だと断固たる決意を示す前に、今一度計算してみてはいかがでしょうか。
今回の記事を読んで考えた結果、LDKは16畳にしました!って言われる日を心待ちにしております。
コメント
[…] LDKの広さは最低何畳?計算上、対面キッチンでも16畳LDKが最適だった衝撃の新事実新築を建てるときに避けては通れないのがLDKの広さについて。LDKって最低どのぐらいの広さが必要な […]
[…] LDKの広さは最低何畳?計算上、対面キッチンでも16畳LDKが最適だった衝撃の新事実新築を建てるときに避けては通れないのがLDKの広さについて。LDKって最低どのぐらいの広さが必要な […]
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