東の窓ってサイコーだよね。清々しい朝日が窓から差し込み、家族みんなでブレックファースト、朝日に包まれながら顔を洗い歯を磨く。何気ない日常がサイコーの一日の始まりになるのが東の窓の特権。東の窓を絶対に付けるぜい…って考えてるママ、お待たせしました。
結論から言いますと、東の窓は思い通りには行きません!
注文住宅を建てる際、東の窓にはさぞかしいいイメージをお持ちでしょうが、現実はそうそう甘くはありません。ここでは、住宅街で東の窓を付けたわたしが、東の窓ってみんなのイメージとは違って全然思い通りになりませんよっていう体験談についてお話をさせてください。
今注文住宅を計画中の方で、東の窓をどうしようかと悩んでいる人、ほんのちょっとだけわたしの大きなひとりごとにお付き合い下さい。
家の東面に窓を設置した理由
うちの東の窓は全部で4つあります。
一階には脱衣所と洗面所、二階には子供部屋と廊下の計4つ。それぞれただテキトーに設置した訳ではなく、それぞれすべて考えて意味がある窓なんです。無くてもいい窓なんてひとつもない。この時はそう信じて疑いませんでした。
扉を閉めても風が通るように
扉を閉めていても風が通るように、子供部屋に窓を設置しました。
部屋には二面窓、これが風通しのいい部屋の鉄則です。風は一つの窓を開けてても動かず、入ってくる場所と出ていく場所の二面が必要。その考えから、南の大きな窓から風が入り東の小さな窓から風が出ていく、そういう窓の配置にしたのです。
日中は照明不要で暮らしたい
暗い通路にならないよう二階の廊下に窓を設置しました。
わたしが求めていた家は日中照明が必要ない家。特に廊下って暗くなりがちですので、それを打破するために東に窓を付けました。この窓を設置することで、すべての個室の扉を閉めていても廊下が明るくなるだろうとの考えでした。
清々しい朝日を家に取り込む
朝日を存分に取り込むため、洗面所と脱衣所に窓を設置しました。
億劫な朝の身支度時、朝日を浴びながら歯磨きして顔を洗う。朝日を浴びながら洗濯。なんて最高なんでしょう!朝日を取り込むことで身体の体内時計も正確になり、きっと爽やかな朝を迎えれる。そんな淡い期待を抱いて双方に窓を設置しました。
●日中は照明不要で暮らしたい
●清々しい朝日を家に取り込む
朝日が室内入るって最高だよね
東の窓すべてが想定外だった
この机上の空論、恥ずかしながらことごとく失敗しました。
東の窓と聞いたら朝日、朝日が入る家はきっと素晴らしい家。そう思っていたのですが、わたしは致命的な事を忘れていました。ここは住宅街、さらに北道路の土地。東西南すべてを二階建てに囲まれた最悪な土地なのです。この条件の東の窓、実際はこんな感じでした。
洗面所には朝日など入らない
洗面所、朝日なんてほぼ入りません。
東の隣家との距離は約2m、しかも隣家の外壁は暗めの茶色。建物中央より北側にある洗面所の窓に太陽光など入る余地はありません。光が差し込む時間は9時ぐらいからの1時間弱ぐらいで、窓の外はずーっと茶色です。結局、電気を点けて顔を洗ってます。
脱衣所も朝日には期待できず
当たり前の話ですが、その隣の脱衣所も朝日なんて無理です。
ここも9時ぐらいからの1時間弱、朝日の中で洗濯なんて夢のまた夢。南面のお風呂の窓が明るいのでそれなりに明るいのですが、東の窓にはガッカリです。ま、洗濯は夜にして乾燥機にぶち込んでいるので別にイイですけどね(強がり)
廊下の窓は怖くて開けれない
廊下の窓、明るいけど怖くて窓が開けれません。
隣家があっても二階の東の窓はかなり明るく、採光の面では大成功でした。ただ、ウインドウキャッチとして大きな縦すべり窓を設置したのですが、風をキャッチし過ぎて壊れるんじゃないかと思うと怖くて窓が開けれません。それが唯一の失敗です(たぶん大丈夫なんでしょうけど)
●脱衣所も朝日には期待できず
●廊下の窓は怖くて開けれない
どれもこれも思ったんと違う
特に子供部屋の東の窓が失敗
子供部屋の東の窓、これがもうダメダメでした。
子供部屋の窓は特に位置や大きさの指定はせず、工務店の提案するままに東に窓を設置しました。50センチ角ぐらいの小さな横すべり窓。用途としては風の抜け道(採光は南面だけで十分)だったので、こんなもんでしょと思って採用しました。これが東の窓最大の失敗になろうとは。
窓の位置が隣の家と鉢合わせ
窓の位置、嘘みたいに隣家と鉢合わせになりました。
手を伸ばしたら届くんじゃないかという距離なのに、窓の位置がぴったんこカンカン。仲のイイ友達ならあえて鉢合わせもありかも知れませんが、普通は一番ダメなパターン。天気がいい日もお互いカーテン閉めっぱなしの窓になってしまいそうです。
透明の窓は部屋の中が丸見え
そしてこの窓は透明ガラス、これが傷口に塩。
個室の窓というのは透明ガラスが標準みたいなのですが、これが最悪。将来の子供部屋という位置付けの部屋なのでカーテンはまだ付けておらず、隣家から中が丸見え状態。住宅街の東の窓から見えるのなんて隣家の壁か窓なんだから、透明ガラスにする必要はありませんでした。
そもそもほとんど開けません
子供部屋の東の窓、ほとんど開けたことありません。
部屋の換気は基本24時間換気ですし、自然風で換気したいときは南面の掃き出し窓を全開にして、部屋の扉を開放します。これで南から北へ気持ちよく風が通り抜けます。東や西の窓がなくても風が通るように考えましたので、東の窓いらなかったじゃんって感じです。
●透明の窓は部屋の中が丸見え
●そもそもほとんど開けません
別に無くてもよかったかな
子供部屋の東の窓の改善方法
この最低最悪の子供部屋の東の窓、今後の事も考えてちょっと改善しました。
こんな小さい窓にカーテン付けるのも、丸見えなのも嫌。そこで窓に目隠しシートを貼り付けました。これでお隣さんと目が合う事もなく、カーテンという煩わしいものを付ける必要もなくなりました。今さら窓を無くすことは出来ませんのでこれでヨシとしましょう。
隣家が近いと窓っていらないよね
東の窓で失敗しない方法とは
東の窓、隣家が近い住宅街では正直いらないと思います。もし付けるとしても窓の位置がかぶるのは絶対避けたい。ただ、隣家のことまで考えて間取りを作るのは素人では困難です。もし東の窓を有効に設置したいと考えているのであれば、プロに間取りを依頼してみましょう。
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東に窓を設置する時の注意点
東の窓で失敗したわたしから、ちょっとだけアドバイスしておきます。
住宅街では、一階の東の窓から朝日が差し込むという理想的なシチュエーションは訪れませんので、東の窓は無くす方向で家を考えた方がイイかと思います。ただ、どうしても東に窓を取りたいんだと断固たる決意がある人は、これだけは守ってみてください。
東の窓は絶対に型ガラス一択
東の窓、取り合えず型ガラスにしときましょう。
型ガラスとはモザイクがかかったような窓の事。中から外を鮮明に眺めることは出来ませんが、それは外から中も同じ。よっぽどの借景が無い限り、東の窓から見えるのは隣家の外壁、または窓、そして隣人がこんにちは。東の窓は型ガラスにして、カーテンレスにしましょう。
窓の位置は目線より上のみで
東の窓の位置は目線より上にしましょう。
そもそも目線が合う理由は、そこに窓を設置しているから。成人男性が立っても見えない位置に窓を設置すべきです。ちなみに日本人男性の平均身長は約172センチですので、それ以上の高さの窓ならば目が合うことはそうそうありません。
虫対策には高所用の窓が最強
ちなみに小さい窓なら高所用がオススメです。
最近の縦すべり窓や横すべり窓って、開けてからしか網戸が閉めれません。なので、窓を開けた瞬間に虫が入ってくることが多々あります。これが高所用の窓だと網戸が閉まった状態で開け閉め出来るのでオススメ。騙されたと思って高所用の窓にしてください、これ最強ですから。
●窓の位置は目線より上のみで
●虫対策には高所用の窓が最強
注文住宅を建てる際、住宅街の東の窓についてのお話でした。家の中で朝日を浴びるなんてただの理想、一階はまず朝日は拝めません。それを把握した上で、お隣さんと「こんにちは」をしないように考えて窓を設置すれば、理想的な東の窓になるのかなと思います。
今回の記事を読んで考えた結果、住宅街の東の窓について慎重に設置するよう心掛けました!って言われる日を心待ちにしております。
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