とうとううちにもコロナがやってきました。しかも、家族を支える核となる妻が感染してしまったのです。まだまだ保育園に通う小さい子供が二人もいるのに…。世間では「コロナ陽性者+小さい子供=家庭内感染で全滅」という図式をよく聞きます。ひとり感染したら一家全滅はしょうがないんだろうな…って考えてるママ、お待たせしました。
結論から言いますと、間取りで家庭内感染を防ぐ事は可能です!(たぶん)
注文住宅を建てる際、コミュニケーションを重視した家にする人が増えて来ております。ただその間取り、家族が感染症を罹った場合に完璧に隔離ができる仕様なのでしょうか?ここでは、家族にコロナ陽性者が出てしまったうちが、家庭内感染することもなく無事復活した間取りについてお話をさせてください。
今注文住宅を計画中の方で、家庭内感染をしない家ってどんな間取りなのかについて悩んでいる人、ほんのちょっとだけわたしの大きなひとりごとにお付き合い下さい。
妻がコロナ陽性になりました
2023年大雪の日、うちには新型コロナウイルスの陽性者がいました。
しかも、家族の中で唯一ワクチンを打っていた妻が、家族初の陽性者になろうとは皮肉なモノです(残り3人は一度もワクチン打たず)さすがに小さい子供らもいるひとつ屋根の下、一家全滅をも覚悟していましたが、誰に感染するでもなく妻は無事に復活したのでした。
妻が一番なって欲しくない人だよね
ゾーニングしたら完璧だった
家庭内感染をしなかった理由は、きっと間取りが良かったのだと思っています。
陽性者がいるところをレッドゾーン、陽性者がちょっとウロウロするところをイエローゾーン、陰性者が主として滞在しているところをグリーンゾーンとして、家のゾーニングをしてみました。そうすると、家庭内感染しにくい家であることが見えてきました。
陰性の可能性が高いわたしたち3人は、一階のみで過ごる家です。陽性者である妻は、二階の主寝室に隔離。食事は階段の上まで持っていき、食べ終わったら階段に置くスタイル。そうすると、陽性者と陰性者の接点はなく、陽性者はほぼ二階だけで生活が可能な家だったのです。
実はコレ狙ってました(嘘)
家庭内感染を超防いだ間取り
家庭内感染を防ぎまくったうちの間取り、スゴくないですか。
ここで大多数の人は「は?何が?」って感じになっているかと思います。さすがに、この一見普通の間取りのどこがどう感染を防いだのか、間取り図を見ただけでは分かりにくいかと思います。ということで、もう少し詳しく説明していきましょう。
フロアで隔離できる二階建て
子育て世代によくある二階建て、やっぱりこれがイイんです。
空前の平屋ブームの中、二階建ても捨てたもんじゃありません。二階建てであれば、陽性者と陰性者をフロアで分けることが出来ます※平屋では確実に同じフロアに陽性者がいますからね。さらに噂では、ウイルスは階段を下りることが出来ないって聞くとか聞かないとか。
二階にある陽性者専用トイレ
今や標準仕様になりつつある二階のトイレ、これ最強です。
どんなにしんどくてもトイレは一日何度も行ってしまいます。特にトイレは密室で肌を露出する場所ですので、トイレを感染者と分ける事が出来れば感染する確率もグッと下がります。しんどいのに階段を下りなくても済むのもメリットですね。
リビング横にある一階の和室
肝となるのがリビング横の和室、これが重宝しました。
押し入れに来客用の布団二人分が準備されてた事が、この隔離が成功した秘訣と言っても過言ではありません。小上がりの和室でしたので、布団を敷くとベッドの高さみたいになります。これが洋室だときっとダメでした。フローリングに布団を敷くと寒いとかカビるとか言いますしね。
寝室だけで換気可能な二面窓
やっぱり窓で換気をするのが一番です。
24時間換気があるから窓はいらない!って思ってる人、要注意。給気口と排気口の位置次第では、ウイルスを家中にばらまく事になります。やっぱり、部屋単位で換気が出来るように窓が二面あるのが望ましい。ソッコーで空気の入れ替えが可能ですよ。
リビングを通らない廊下階段
昔ながらの廊下にある階段、それ感染対策にはグッドです。
コミュニケーション重視の家庭が多いのか、リビング階段がまだまだ人気です。しかし、一階二階の往復で必ずリビングを通らなければならないその間取り、一家全滅になりかねません。廊下に階段があれば、感染者は陰性者たちが滞在するリビングに入ることは100パーありません。
二階廊下に家族のファミクロ
廊下のファミリークローゼット、これは神。
主寝室にクローゼットがある家も多いでしょうが、それは飛んで火にいる夏の虫。あえてコロナに感染しに行くようなものです。隔離は1週間以上続く長期戦、当然土日も挟みますので平日とは違うオシャレをしたい。廊下にファミクロがあれば、感染リスクはゼロです。
●二階にある陽性者専用トイレ
●リビング横にある一階の和室
●寝室だけで換気可能な二面窓
●リビングを通らない廊下階段
●二階廊下に家族のファミクロ
これらは感染対策には必須です
想定外だがオススメしたい事
全然想定外でしたが、次のこともオススメでした。
これからお話することは家庭内感染を防いだ訳ではありませんが、家族が隔離生活を強いられていた時に非常に役に立ったモノです。積極的に取り入れる必要はないかと思いますが、スキがあれば採用してみてはいかがでしょうか。
寝室の隣にある独立した書斎
主寝室に隣接した書斎、ホント優秀でした。
最近の主寝室は、狭い空間に家族全員のベッドのみって家を多く見かけます。しかしその間取り、ご飯食べるとこあります?主寝室に隔離されてた妻が書斎でご飯食べてたとのことで気付きました。机がないって意外にも不便なんですよね。
来客と会話ができる書斎の窓
来客と顔を合わせられる窓、生存確認に持って来い。
電話やインターホンなど声を確認できるツールはありますが、顔は見れません。せっかく心配で来てくれた人にも、顔を見ずに帰ってもらうのは心苦しい。そこでこの窓です。差し入れされた時には直接顔を見てお礼が言える窓、最高のコミュニケーションツールです。
実家が徒歩圏内にある好立地
実家が徒歩でイケる距離にある、これが最高でした。
うちの実家は徒歩圏内。親が定期的にうちの家の前を通ってくれてたらしく、しばらく車の動きが見られないのを不審に思い連絡してくれました。そこで初めて実はコロナになって…と伝えたら、それからというもの毎日差し入れを持ってきてくれたのです。
親とはいえ、自分から助けてくれってなかなか言いにくいんですよね。慣れないご飯づくりで四苦八苦してましたのでホント助かりました。頼れる身内が近くに住んでいるってホントに幸せ※ま、本来なら子供であるわたしがすべき事なんですけどね。
●来客と会話ができる書斎の窓
●実家が徒歩圏内にある好立地
実家が近いってホント最高です
隔離部屋は空き部屋では無理
ちなみに、空き部屋を隔離部屋にしようって考えは甘ちゃん。
将来の子供部屋ってだいたい空き部屋なんでしょうが、隔離部屋には不向きだと分かりました。だってエアコン付けてないですからね。夏、冬なんて逆に体調悪化してしまいます。そもそも、その部屋が片付いているのかって話。普通は物置きと化してぐちゃぐちゃですよ。
空き部屋という名の物置部屋
家庭内感染をしない間取りへ
これからも感染力の高いウイルスが流行るときが来るでしょう。あまりにもコミュニケーションを重視した家だった場合、一家全滅してしまうかも知れません。家庭内感染しないためには、家の中でもある程度の距離感ってのは大事かと思います。もし家庭内感染をより高確率で防ぎたいと考えてるのならば、プロに間取りを依頼してみましょう。
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隔離生活して判明した改善点
最後に、隔離生活を体験してみて気付いたことがありました。
よっぽどの天才でもない限り、どれだけ考えても思いつかないことがあるはずです。やはり、百聞は一見に如かず、虎穴に入らずんば虎児を得ずです。是非われわれの体験を参考にして、より良い隔離生活になりますよう次のポイントも考慮してみてください。
二階にも洗面所が欲しかった
よく聞く二階に洗面所、やっぱりあったら便利そうです。
二階のみで隔離生活をしていると、加湿器の水補充、歯磨きやうがい、手洗いや顔を洗うなどなど、洗面所があったらイイなというパターンがよく見られました。二階に洗面所があれば、ほぼ一階に下りる必要はなくなります※風呂は入らなきゃいいんです
寝室でもテレビが見たかった
寝室はやっぱり寝るだけではない!テレビはあった方がイイ。
テレビなんか古い、情報は携帯で見たらイイじゃんって思いがちですが、しんどいのに携帯をずっと見てるのって意外に過酷なんです。そしてテレビがないと暇でしょうがありません。世間からも家族からも隔離されている感染者、何となくリアルタイムで情報を見たくなるものなんですよ。
洗面所のタオルは分けるべき
洗面所のタオルがひとつな事、ついに疑問を持ちました。
洗面所のタオルって普通ひとつですよね。今まで家族全員同じタオルで手を拭き、顔を拭くような生活スタイルでした。ただ、それって地味に感染力高くないですか?4人家族なら4枚タオルを準備すべきかなと只今検討中です(そんなスペースがないんですけど…)
●寝室でもテレビが見たかった
●洗面所のタオルは分けるべき
注文住宅を建てる際、家庭内感染を防ぐ間取りについてのお話でした。今はコミュニケーションを重視した間取りが多いですが、もし家族がウイルス感染してしまっても、家庭内感染をしない家づくりも必要なのではないでしょうか。そんな観点も入れて間取りを考えてみてください。
今回の記事を読んで考えた結果、家庭内感染しないよう間取りを考えました!って言われる日を心待ちにしております。
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