脱衣所が寒い家ってイヤだよねー、凍えるよねー、ヒートショックとか怖いよねー。ま、昔の家に比べたら今の家って全然寒くないって聞くし。うちの地域は温暖な地方だから、脱衣所なんてテキトーに考えてても問題ないっしょ…って考えてるママ、お待たせしました。
結論から言いますと、間取りが悪いと脱衣所は確実に寒くなります!
注文住宅を建てる際、脱衣所の論点は洗面所と分けるかどうかがピックアップされていますが、もっと重要なのは脱衣所へのアクセスでした。ここでは、プライバシーを重視した間取りにしてしまって脱衣所が寒くなっちゃいましたってお話しでもさせてください。
今注文住宅を計画中の方で、脱衣所の寒さについて軽く考えている人、ほんのちょっとだけわたしの大きなひとりごとにお付き合い下さい。
新築で脱衣所が13℃を記録
とある2月の中頃、脱衣所の室温が13.6℃を記録しました。
13℃といえばそこそこ肌寒く、裸になるにはちょっと厳しい気温。ヒートショック対策としては、家中の温度差を±5℃以内にするのが理想だとどこかで読みました。ちなみに、うちのリビングは20℃ぐらいを目安にしてますので、その差はー7℃となり危険ゾーンです。
なぜ新築なのにこんな寒い脱衣所になったのか。それは、すべて自らが考案した間取りのせいだったのでした。
裸で13℃は俺はイケるけどね!※強がり
脱衣所が寒くなった理由とは
脱衣所が寒くなった理由は、確実に間取りのせいです。
当初の提案された間取りどおりに建築していれば、おそらく脱衣所が寒くなるということはなかったはずです。しかし色んな観点から紆余曲折を経て、今の間取りにしてしまいました。その経緯を簡単に説明致しますので、同じ道を辿らぬよう肝に銘じて下さい。
キッチン横から脱衣所へ行け
当初脱衣所は、LDKのキッチン横から入るような設計になってました。
しかしこの間取りでは、風呂前にトイレに行くには回り込まなきゃならず、汚れた服を洗面所で洗ってびちゃびちゃのまま洗濯機へ投入もできない。風呂上がりにはパンツ一枚でみんながいるLDKを通って部屋に行く間取りでした。もちろんソッコーで却下です。
●洗面所と脱衣所は一歩がいい
●風呂上がりにキッチン横は嫌
流行りの回遊動線でぐるぐる
次に考案されたのが、流行りの回遊動線。
キッチンからも廊下からも脱衣所へ行けて、風呂上がりはLDKを通らず直接2階の自室へ行ける間取り。トイレも洗面所も脱衣所から数歩。先ほどの欠点はすべてカバーしております。
しかしこの間取りでは、キッチン収納が少なく、近い場所にドアが3つもありもったいない気がする(どうせどれか使わなくなると思う)さらに子供のプライバシー守るためには脱衣所にカギが必要ですが、毎回2個も閉めるのか?結局、開けっ放しになってキャーってなるのが目に浮かぶ。
●ドアが多過ぎてもったいない
●鍵2個閉めるのめんどくさい
冷蔵庫上に室内窓を設置する
そこで考えたのが、LDKとは室内窓で繋げて空調管理する作戦。
ドアをひとつ無くし、キッチンの収納が半畳分増えました。これでカギは1カ所閉めればいいだけでプライバシーも強化され、空調管理も問題なさそう。これでほぼ満足です。
しかしこの間取りでは、家全体の建築費用の見積もりが予算の2000万円を超えてしまったため、この窓が真っ先にコストダウンの対象となりました。理由は、小さい窓で十分に空調が行くかは疑問でしたし、のぞき窓があるという心理的な嫌悪感が出るかも知れない不安要素があったからです。
●室温が同じになるのかが不安
●プライバシーにやや不安あり
脱衣所へは窓無しで廊下から
結局、脱衣所へは廊下からの1ルートの間取りになりました。
2000万円以下に収まりましたし、室内窓は「あったらいいな」レベルでしたのでコストダウンの対象になるのはしょうがない。まあ、やめて正解だったなと思い込みながら家は完成しました。
しかしこの間取り、よくよく見るとそりゃ脱衣所が寒いのは当たり前ですよね。暖房が届いていないのに暖かくなったらそれは超常現象。結局、真冬には15℃を下回る脱衣所が完成したという事です。今になって、他の部分をコストカットしたらどうだったかなと思う時があります。
後悔とは言わないけど失敗は認める
まだ出来る脱衣所の寒さ対策
確かに今のままでは脱衣所は寒いのですが、対策をすれば問題ありません。
家は失敗しても、それを補うツールが世間には多数存在しております。うちが今現在している対策と、これからやろうと検討中である対策だけ紹介しておきます。ま、皆さんすでに実施していると思いますが、ちょっとだけ言わせてください。
換気扇を止め風呂のドア開放
まず基本中の基本、換気扇を止め風呂のドアを開けっぱにする。
換気扇が動いていると寒いんですよ。なので脱衣所の換気扇、風呂の24時間換気を止めて風呂のドアを開けっぱにしてみました。体感では寒さは和らぎましたが、数値的には室温は13.6℃→13.7℃でほぼ変わらず。しかし、湿度が32%→72%と大きく上昇しました。
そしてお風呂中はドアは閉めておいて、お風呂を上がった後は再度ドア開けっぱしておくと、室温は15.6℃、湿度は96%まで上昇します。しっかり湯舟に浸かって身体を拭いて出てくれば寒くないレベルです※シャワーは身体が温まらないので注意=寒い
ダイソンのホット&クールで
触っても火傷しないダイソンのホットアンドクールが脱衣所に重宝してます。
小さい子供がいるので、グラファイトヒーターのような熱源に触れてやけどするようなモノが置けません。そこでこのダイソンですよ。30℃設定で風量10にしていれば、軽く24℃超え。正直暑くて途中で切るレベル。電気代が高いと言われていますが、短時間ですのでセーフ。
エアコンや壁付け暖房を検討
理想はやっぱり壁に付ける暖房器具。
ダイソンのような床置き暖房器具は、狭い脱衣所では正直邪魔です。そこで、小さいエアコンや壁に取り付けれる速乾性のあるグラファイトヒーターを検討しています。グラファイトヒーターは日立や高須産業から発売されていて、冬は暖房、夏は扇風機代わりにもなるらしい。
●ダイソンのホット&クールで
●エアコンや壁付け暖房を検討
圧倒的なダイソンの凄さを体感せよ
脱衣所が暖かい間取りを依頼
いろいろ考えた結果の末、廊下から脱衣所への間取りにしたので後悔はありませんが、無難なのはLDKから脱衣所に行ける間取りです。これならきっと寒くないはず。しかし、他にもうちょっといい間取りあるんじゃないかと不安な人は、プロに間取りを依頼するのがベストです。
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老後も安心な脱衣所の間取り
住んで2年目の冬、最近ふと思う事があります。それは、廊下から脱衣所へ行く間取りは、子供が大きくなった時(10歳以降ぐらい)のプライバシーを重視した間取りだったんだと。
20年後、30年後を見据えて、また夫婦二人、そして一人暮らしになったと仮定した場合、プライバシーもクソも無く、今の間取りではヒートショックで死んじゃうかも知れません。そこで、老後にも安心な間取りを考えてみました。これから家を建てる人、こんな家はいかがでしょうか。
玄関と階段は隣にくっ付ける
老後は2階にはほぼ行きませんので、階段は玄関横に配置する事。
子供が巣立った後、2階なんてただの物置きと化す。ならば空調は絶対に必要ありません。そこで玄関と階段をドアで区切ってしまおうという作戦です。家にいる間は踏み込まない場所は寒くても問題ありませんよね。ここでいう玄関と階段(2階)は扉でシャットダウンしちゃいましょう。
寝室とリビングは隣接させる
エアコン一台で済ませるためにも、寝室(間取り例では和室)とリビングはくっ付ける事。
2階に行かないためには寝室は1階じゃないと不可能です。2人が寝るためにも四畳半ぐらいの一室を設けておきたいとこ(洋室があるならベッド、和室なら布団)リビングと離れていると寒い廊下を通ることになるので、リビング隣接は基本です。
水回りはすべてリビングから
そしてもっとも重要なのは、水回りはリビングから直接行けるようにする事。
一日の中で滞在時間は短いですが、トイレ、脱衣所、風呂は肌が露出する危険な場所。暖房の効いた20℃ぐらいの室温になっているのが理想的。老後になれば、プライバシーよりも居住性でしょ。冬にも夏にも負けないワンルームに近い0LDKの間取りを目指すべきです。
●寝室とリビングは隣接させる
●水回りはすべてリビングから
注文住宅を建てる際、新築の脱衣所が寒くて切なかった事についてのお話でした。どうやらうちは、プライバシーを考慮しすぎて居住性を犠牲にした間取りになってしまったようです。どっちを取るかは究極の選択となりますが、慎重に家族と話し合ってみてはいかがでしょうか。
今回の記事を読んで考えた結果、居住性を重視しLDKから脱衣所へ行ける間取りにしました!って言われる日を心待ちにしております。
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