カーポートってマイホームには必需品だよね。雨に濡れないし、窓も凍らないし。ただ、今まで無くても生活出来てたから、絶対に必要かと言われると答えに困る。やっぱりカーポートは一般人には贅沢品だからいらないかな…って考えてるママ、お待たせしました。
結論から言いますと、カーポートは設置しておきましょう!
注文住宅を建てる際、カーポートはいらない派に属するそこのあなた、それは考え直した方がイイかも知れません。ここでは、いろいろ考えてカーポートを設置しなかったわたしが、やっぱりカーポート欲しかったなと後悔しているお話をさせてください。
今注文住宅を計画中の方で、カーポートはいらないかなって思っている人、ほんのちょっとだけわたしの大きなひとりごとにお付き合い下さい。
カーポートって何かを考える
カーポートという言葉を改めて調べたところ、車用の簡易的な車庫でした。
扉や壁が付いておらず、屋根と柱だけのオープンなものがカーポートと呼ばれ、屋根と三方向に壁を設け入口までシャッターで閉じられているガチガチに囲ったクローズなものはガレージと呼ばれているらしい。要はカーポートは車の傘みたいなレベルのものですね。
車に傘って何かおかしいよね
カーポート設置するメリット
まずは、カーポートのメリットについて調べてみました。
近所でも8割ほどの家に設置されてるほど世間に普及しているカーポート。新築時にはほぼ必須の設備と言っても過言ではありません。むしろ付けてない家はお金が足りなかったの?そう思われるほどでしょう。ただホントにそれだけのメリットがあるのか確認してみました。
雨でも濡れず冬でも凍らない
カーポート最大のメリットは、雨に濡れず窓が凍らない事。
カーポートがあると、雨天時に子供をチャイルドシートに乗せる時にもたもたしても雨に濡れません。また、冬の寒い日にも窓が凍らず、雪が積もったとしても雪かきも必要なく、すぐに出発できます。悪天候時に重宝するのがカーポートなのです。
車が汚れにくく劣化しにくい
カーポートは、車を様々なものから守ります。
カーポートがあると、鳥のフンや黄砂など空からの攻撃を防ぎ、紫外線による塗装の劣化も遅らせることが出来ます。さらに夏は直射日光を遮り、車内が暑くなり過ぎません。車が汚れにくくなることから、洗車の回数が減るのもメリットと言えるでしょう。
夏は涼しくて遊び場にもなる
カーポートは、車を駐車するだけではありません。
カーポート下は雨を遮り夏は涼しいことから、どんな日でも子供たちが外で遊べる場所になります。カーポート下でプールやシャボン玉、成長しても雨宿りしながら友達とお話、大人たちはバーベキューをする事も。いろいろな用途で使えるのもメリットでしょう。
●車が汚れにくく劣化しにくい
●夏は涼しくて遊び場にもなる
カーポートはやっぱり欲しいよね
カーポート設置のデメリット
この完璧とも思われるカーポートにデメリットはあるのでしょうか。
カーポートがメリットばかりであれば、設置率は100%になるはずです。しかしながら設置していない家も多々あると考えると、やっぱりデメリットが存在するという事。それが致命的であればあるほど、設置するのをためらってしまいます。
玄関前がどんよりと暗くなる
カーポートがあると、玄関前が暗くなります。
わたしの理想は明るい家でした。なのに、わざわざ暗くする方法を取るなんて正気の沙汰ではありません。特に北玄関となるうちでは、ただでさえ暗い玄関がさらに悪化します。さらに風通しも悪くなりそうと考えると、進んでカーポートを設置するのは躊躇してしまいます。
台風で飛ばされ積雪で潰れる
カーポートは、天災で破壊されるリスクがある。
カーポートは、台風で屋根が飛ばされて近所の建物を破壊、積雪の重みでカーポートが潰れたなど、見逃せない噂を聞くことがあります。台風や大雪が降る度にガクブルしなきゃならないなんて、精神的には微妙。カーポートがなきゃそんな心配しなくていイイですからね。
2台用カーポートは高すぎる
カーポートは、値段が高すぎて手が出ない。
2台用のカーポートは、カッコよくなればなるほど高くなりダサくなればなるほど安くなる傾向で、値段はピンキリですが50~100万とも言われています。なくても生活が出来るカーポートにそれだけの価値があるのでしょうか。
●台風で飛ばされ積雪で潰れる
●2台用カーポートは高すぎる
カーポートつけるかどうか迷うね
年間で天気が悪い日って何日
そもそも年間に天気の悪い日ってどれぐらいあるのでしょうか。
カーポートが活躍するであろう天気の悪い日。これがどれだけあるかでカーポートの需要も変化します。365日雨が降れば必須だし、1日しか降らなければいらないって事になります。そこで、うちの地域がどれだけ悪天候があるのか気象庁のデータで調べてみました。
年間降水日数は100日ほど
とある年のうちの地域の年間の「降水日数」を調べると、108日でした。
ここでいう降水日数とは、一日の降水量が1.0mm以上だった日。うちの県は日本全国の平均より下で、比較的雨が少ない地域だと考えられます。だいたいの地域が、年間の1/3ほどは1.0mm以上の降水量があるみたいでした。ただ、体感ではそんなに雨降るイメージありませんよね。
天気が悪いと思う日は55日
天気が悪い「雨日数」として調べ直すと、55日となります。
気象庁の用語を調べると「季節予報では、日降水量10mm以上の日数を「雨日数」としている」とあります。その基準で再確認すると10mm以上の降水量があったのはたったの55日。確かにそのぐらいは雨の日のイメージがあるかも。だけど、まだちょっと多い気がします。
傘を差したいレベルは18日
本気で傘を差したい雨の日は、たったの18日だった。
1時間あたりの降水量が1mm=傘を差さない小雨、2mm=傘を差したくなる小雨、3mm=傘を差す小雨という目安があります。出勤や帰宅するであろう時間に1時間最大降水量が3mmを超えた日は、年間で18日。傘を差したいレベルの日はたったの5%しかないという事実が判明しました。
●天気が悪いと思う日は55日
●傘を差したいレベルは18日
傘を差す日ってあんまり無いよね
カーポートのメリットが微妙
真剣に考えたら、カーポートのメリットって胡散臭くないですか。
雨に濡れないと言いつつ、玄関からカーポートまでに濡れてます。霜はエンジンスターターで対応可能だし、日中は仕事で紫外線が出ている時間は青空駐車。カーポートは道路側で近所の目があり遊ばせるのは微妙。こう考えるとメリットが少ないのは分かって頂けたかと思います。
メリット少な過ぎて迷うわ
カーポートはいらないと決断
結局、カーポートはいらないと判断しました。
うちの実家にはカーポートはなく、賃貸アパートにも当然ありませんでした。カーポートがあれば便利なのは間違いありませんが、なくても生活は出来るものなのです。さらに以下3つの大きな理由が決定打となり、カーポートは不要と判断したのでした。
駐車場が狭くなるのが致命的
カーポートを設置すると、駐車場が狭くなるのが嫌だった。
車は頭から斜めに突っ込んで駐車したいズボラな性格なわたし。カーポートの柱があると常にちゃんと駐車しなきゃならず、ドアの開け閉めも気を使う。また、軽自動車を含めた4台分がギリの間口なので、カーポートを設置すると3台しか置けなくなる。それは許されない行為。
二階への侵入経路になる恐怖
カーポートを設置すると、防犯上危険になる。
うちの近所のカーポート、ほとんどが二階への侵入経路になっている。運動音痴のわたしでも容易に侵入可能なレベルなので、子供でも簡単に侵入可能だと思います。職業が泥棒じゃないど素人でも簡単に入れる家って、怖くて二階の窓が開けれません。
玄関に植栽をしてみたかった
カーポートがあると植栽が植えれなかった。
カーポートとシンボルツリー、この関係性は水と油です。スペース的には共存はほぼ不可能と考え、どちらかを選ぶとどちらかを諦めなければならない状況。実用的なカーポート、趣味的なシンボルツリー、最終的にシンボルツリーに決めちゃいました。
●二階への侵入経路になる恐怖
●玄関に植栽をしてみたかった
カーポートは別にいらんでしょ
もしカーポートを付けるなら
もしもカーポートを付けるのなら注意して欲しい事があります。
カーポートをつけるかどうかで悩むのは、おそらく外構を考え始める時。実はそれではもう手遅れなんです。土地が広いのならばそれでも問題ないかも知れませんが、60坪程度ではすべてを計算していかなければ、カーポートは適切に付けれないんですよ。
間取りを作成する前に決める
カーポートは、間取りを考える前に付けるかどうか判断してください。
カーポートは思ってる以上に巨大です。特に2台用ともなると、幅6m×奥行5mぐらいないと快適なカーポートライフは過ごせません。晴れた日はむしろ邪魔になりがちなカーポート、ワイドなものが余裕で設置できるスペースは確保しておきましょう。
玄関から駐車場は濡れない事
玄関から駐車場(カーポート)までのルートが肝心。
ほとんどの家は、玄関からカーポートに行くまでに自分が濡れちゃってます。カーポートは車が濡れないためではなく、自分が濡れないために作るもの。せっかく設置するなら、外は土砂降りでも玄関から駐車場までまったく濡れないルートを確立しましょう。
ビルトインガレージを再検討
行き着く先は、ビルトインガレージという選択肢。
いろいろ考えると、最強なのはビルトインガレージという事になります。金額以外のデメリットはほぼなく、1mmも濡れずに乗り降り可能で、物置きにもなります。ただ問題点として、車はただの消耗品で移動手段と思っているわたしが、そこにお金をかけるのかという話だけです。
●玄関から駐車場は濡れない事
●ビルトインガレージを再検討
カーポートありきで家を考えよう
カーポートがある家を作ろう
カーポートをつけないという選択をしたわたしですが、あった方がイイのは間違いありません。設置したいと考えるのであれば、最初からカーポートありきで間取りを考えるべきです。もしすでにカーポートを設置することが決まっているのであれば、プロに間取りを依頼してみましょう。
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カーポートなしで後悔した事
実は、やっぱりカーポートを設置した方が良かったなと思ってます。
無くても困らないというのは嘘。正確には無くても我慢出来るのがカーポートです。やはり贅沢品にはなりますが、十分値段に見合った価値があるかと思います。なぜ今さら付ければよかったと思うのか、心変わりの詳細について記しておきます。
カーポートを自転車置き場に
カーポートは、一時的に自転車置き場になる。
車がないと生活できない土地に住んでいますので、大人が自転車乗ることはほぼありません(趣味の人だけ)しかし、子供の通学のため一時的に自転車置き場は必須です。あれこれ考えて自転車置き場を確保したのですが、カーポートの下を自転車置き場にするという選択肢もあったなと。
土地は台風の影響は少なそう
土地的にカーポートが破損する心配は無さそう。
地域によってはカーポートをガチガチに縄で縛っているとこもありますが、ここの住宅街はその心配は無さそう。めちゃくちゃ弱そうな片側支持のカーポートでも、何の補強もせず台風も大雪も凌いでいます。周りを家で囲われている住宅地なら、そこまで心配無用でした。
設置してある方がかっこいい
カーポートが設置されている家は、外観がかっこよくなる。
カーポートがダサいとか家の外観が見えなくなるから嫌って人もいるかも知れませんが、個人的に最近のカーポートはすべてかっこいいと思ってます。しかも、リクシルのカーポートscっていうのは最高すぎる。やっぱり付けたかったなーと後悔してます。
●土地は台風の影響は少なそう
●設置してある方がかっこいい
注文住宅を建てる際、カーポートについてのお話でした。無くてもイイものではありますが、あった方が絶対にイイはずです。今さらながらわたしは付けたかったなと思ってますので、同じ過ちを犯さぬよう、今一度カーポートの設置について考えてみてください。
今回の記事を読んで考えた結果、カーポート設置ありきで間取り考えました!って言われる日を心待ちにしております。
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