2階のベランダに洗濯物を干すのってめんどくさい。今の基本は1階で洗濯も干せる1階完結型の家でしょ!けど外干しだけは譲れないんだよね。ま、1階のリビング前に洗濯物干し場を設置しとけばいいかな…って考えてるママ、お待たせしました。
結論から言いますと、2階のベランダにも洗濯物を干せるようにしておいてください!
注文住宅を建てる際、1階完結型の家にしたいと洗濯物干し場も1階だけという家を見かけます。しかし、それは洗濯で後悔する家になるかも知れません(特に北道路の土地)ここでは、2階のベランダにも洗濯物干し場を設けるとイイかもってお話しをさせてください。
今注文住宅を計画中の方で、1階のリビング前だけで洗濯物を外干ししようと思っている人、ほんのちょっとだけわたしの大きなひとりごとにお付き合い下さい。
1階完結型の洗濯動線の欠点
1階で洗濯物を外干しする家、それが北道路の土地ならば致命的な欠点があります。
洗濯動線を重視する傾向にある昨今、1階完結型の間取りが多くなりました。うちの家もそんな間取りなのですが、ランドリールームや洗濯乾燥機ではなく外干し派のため、1階リビング前に洗濯物が干せる場所を設置しました。これがちょっと問題だったのです。
冬は日照時間が短く乾かない
真冬の洗濯物、厚手の服はちょっと乾ききっていない様子。
実際は乾いているかも知れませんが、取り込むのが日が暮れてからとなると、洗濯物は冷たく乾いていないように感じます。となると、その後はしばらくの間暖房の効いたリビングに干されるのです。洗濯物に囲まれたリビングだけは嫌いだったのに。
室内干しみたいな最悪の景色
リビング前の庭に洗濯物を干す、この景色は最悪です。
仕事の日は日中家にいないので特に感じなかったのですが、休日リビングでくつろいで庭に目を向けると洗濯物がひらひらと。リビングも洗濯物干し場も日当たりのイイところになりがちなのでしょうがないのですが、緑の木々を見て癒されるはずが残念なリビングに。
部屋に日が当たらず暗く寒い
洗濯物が厚手のカーテン代わりとなり、部屋に日が当たらない。
冬場はリビングに日が当たるように計画したはずが、洗濯物に遮られ部屋が寒くて暗い。せっかくカーテン開けっ放しでも気にならない北道路の土地なのに、洗濯物が嫌がらせしてきます。洗濯物さえなければ晴れの日は冬でも室内はポカポカなのに。
●室内干しみたいな最悪の景色
●部屋に日が当たらず暗く寒い
1階に洗濯物を干すのは犠牲が多い
予備で2階に物干し場を設置
そういうこともあろうかと、2階にも物干し場を作っておきました。
昔の家は2階に洗濯物を干すのが基本。わざわざそんなめんどくさい事をするのにはきっと理由があると思い、1階完結型を目指したものの、もしもの時に備えて2階にも物干し金物を設置しておきました。1個2万円弱×2カ所で4万円。これが救世主となろうとは。
昔の家の基本も意味があるんです
物干し場が3カ所ある間取り
物干し場は1階に1カ所、2階に2カ所の計3カ所計画しました。
メインの洗濯動線は、1階完結型のリビング横に干すタイプ(黄色部)賃貸時代と同様に12マスで外に出れるようにしてます。同じフロアで同じ距離、それならばこの家めんどくさいなと思わないかなとマスの数にはこだわって建てました。
もう一つの洗濯動線は、洗濯機からすぐに2階へ上がるルート。
2階の洗濯動線のメインは、子供部屋を通りベランダに干すタイプ(青色部)建築当初、子供はひとりだったので、このまま洗濯部屋にしてもいいかなという感じで計画してました。距離は14マスとやや長いがヨシとしましょう。
保険の保険として、主寝室を通りベランダに干すタイプ(赤色部)も可能なように金物を設置。これは使わないかなと思ってましたので、動線はほぼ考えなかったため最長の17マスになりました。
これがうちの洗濯動線のすべてです。
●2階の子供部屋のベランダ
●2階の主寝室のベランダも
いろんなパターンを想定して3カ所にしました
2階の洗濯動線の考え方とは
うちの洗濯動線、実は1階よりも2階を重視して考えてあります。
1階はリビングやらなんやらを重視すると、洗濯動線に特化して家の間取りを考えるのは難しい。それなら、まだ柔軟に対応できる2階の間取りは洗濯物を干しやすいよう考えようかと。そこで、2階への洗濯動線を考えるときに重視したのは次の3つです。
洗濯機と階段は近くに配置を
基本中の基本は、洗濯機と階段を近くに配置すること。
家中をぐるーっと回って2階に行くのはナンセンス。洗濯機の位置は階段下に持って来ると、ちょっとは動線が短くなります。2階へのアクセスが良ければ、洗濯物を干すめんどくささも多少和らぐ気がしませんか。これが基本と考えました。
階段からベランダは一直線に
階段上ってすぐの部屋のベランダを、2階のメインの洗濯物干し場にしました。
階段の前に扉を持って来るのは、慌てて部屋から出る時に落下する危険性が高くなるらしいのでオススメ出来ませんが、部屋の扉を内開きにすることでその問題はクリアしています。このおかげで階段から一直線でベランダに出れます。
子供部屋になった時の保険も
子供部屋として機能し始めた時の保険として、主寝室にも物干し場を設けました。
子供部屋のベランダを物干し場にしている場合、本格的に子供が部屋を使いだしたら確実に嫌がります※勝手に人の部屋に入るのはプライバシーの侵害。そんな事もあろうかと、主寝室にも一応洗濯物が干せるようにはしておきました。
●階段からベランダは一直線に
●子供部屋になった時の保険も
2階への洗濯動線はよりシンプルに
2階に洗濯物を干すのが正解
結果、2階に洗濯物を干す場所を作っておいて正解でした。
何よりも日照時間が1階と2階ではレベルが違います。北道路の土地という日当たりに不利な条件のリビング前は、真冬では9時~16時ぐらいしか日が当たりません。しかし、2階のベランダなら朝7時半には日が当たっているではありませんか!1階より1時間半も早い。
※この日は1月末で日の出は7時前。日の出の30分後には日が当たっています。
そして日の入りが近づく夕方ごろ。1階のリビングは16時過ぎからやや暗く日陰になってしまいます。しかし、2階のベランダは17時まで日が当たってました!1階より1時間ぐらい遅い。トータルで2時間以上ベランダの方が日照時間が長いんです。そりゃ洗濯物乾きますって。
2階に洗濯物を干すという行為、ちょっとめんどくさいけど完全に洗濯物が乾くのなら、あながち悪くないと思いませんか。妻が冬のある日、いきなり2階に洗濯物を干し始めたのも納得です。
冬も厚手の服が余裕で乾くって素敵
2階にも物干し場がある間取り
北道路の土地で1階で洗濯物を外干しするのは、冬は厳しいのが現実。それを補うためにも、2階にも物干し場を設けて洗濯動線もしっかり考えてください。そんなの考えるのめんどくさいじゃんって人は、プロに間取りを依頼するのがベストでしょう。
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2階物干しがオススメな理由
結局、1階と2階に物干し場があるのが最強だと気付きました。
冬場は洗濯物を2階に干した方がよく乾きますし、リビングへの日当たりも邪魔しません。来客の際には洗濯物を見られないように2階に干すという選択肢も可能です。さらに、まだまだ2階にも物干し場を設置して気付いたメリットがありますので紹介しておきます。
洗濯物が多くても余裕がある
家族4人の2~3日分の洗濯物でも干せる場所がある。
よく実家に一泊二日で泊まりに行く家族。帰ってきたら洗濯物がモリモリです。1階だけだったら干す場所が無くなって途方に暮れていたことでしょう。しかし2階にも洗濯物が干せることで、一日で一気に干すことが出来るのはメリットでした。
布団やシーツなど大物も可能
布団やシーツ、ラグマット類などの大物も干す場所がある。
シーツなんて洗おうものなら、物干し場がそれだけで埋まってしまうところでした。2階にも物干し場があるおかげで、普通の洗濯物を干しながらもシーツもしっかり干せる場所が確保出来ています。正直こんなことは想定外で考えておらず、危なかったです。
老後の電気代の節約と運動に
老後には電気代節約+洗濯という家事が運動にもなる。
ランドリールームや乾燥機など電気代を使って乾かすのは年金生活には不向き。外干しなら一日ちょっとでも節約が可能です。また、うちの母は毎日2階のベランダで外干しているのですが、70歳近くても自分よりタフ。これは毎日の階段の運動効果も少なからずあるでしょう。
●布団やシーツなど大物も可能
●老後の電気代の節約と運動に
注文住宅を建てる際、2階のベランダに洗濯物を干すという昔ながらの洗濯動線はどうなのかについてのお話でした。1階完結型にも弱点があります。2階のベランダには、その弱点を補える力があるかと思いますので、1階と2階の二刀流で洗濯動線を考えてみてはいかがでしょうか。
今回の記事を読んで考えた結果、2階のベランダにも洗濯物干し場を設けました!って言われる日を心待ちにしております。
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