せっかくの注文住宅、20畳以上のLDKが欲しいけどこのままでは16畳のLDKになっちゃいそう。LDK16畳ってめっちゃ狭いって叩かれてるので不安しかない。実際LDKって最低何畳あればいいんだろう…

LDKの広さって最低何畳いるんだろ?
そんな悩みがあるのなら、是非この記事を読んでみてください。
●LDKの広さの基準と平均は?
●LDKが広すぎて後悔する理由とは?
●14畳、18畳、20畳では何が違う?
当時、家族が集まるLDKは広く快適に!なんてキャッチフレーズで20畳のLDKを提案されたこともありましたが、今思えばあれはただお金を使わせたかっただけなのかなと疑っています。
この記事を最後まで読んだらきっと、あなたの「LDKは最低何畳必要なのか」の答えが見つかり、新築では無駄のないLDKを手に入れ、他のスペースを有効に使えてるはずです。
今注文住宅を計画中で、絶対にマイホームで後悔したくないって思っている人、ほんの少しだけわたしの大きなひとりごとにお付き合いください。
集合住宅から学ぶ広さの基準
昔住んでいた2LDKの賃貸アパートのLDKの広さは10畳でした。
よくよく調べると、キッチン以外の居室が1部屋の場合は8畳以上、2部屋の場合は10畳以上というのが間取りに「LDK」と表記していい基準みたいです。
この理論からいくと、1LDK=8畳、2LDK=10畳なので、3LDK=12畳、4LDK=14畳となる。居室数=家族数と考えると、4人家族=LDK14畳というのがひとつの目安になるのかなと思います。
●10畳以上からLDKと表記

さすがにちょっと狭くない?
戸建てのLDKの広さの平均
LDKの広さの平均はどこを調べても16~20畳となっていました。
この情報は地域差もあると思い、わたしの地域(車は一人一台が必須の地方)の新築建売住宅の3LDK、4LDKを100件調査すると、平均17.5畳ほどでしたが圧倒的に16畳台が多かったです。
16畳LDKは狭い、18畳LDKは普通、20畳LDKは広いってイメージでしたが、それは間違いでした。ま、建売に勝ちたいのが注文住宅の施主の心、もしかしたら注文住宅ではまた違った結果になるのかも知れませんけどね。
●LDKの平均は16~20畳

理想は20畳以上ってよく聞く
LDKが広くて後悔する理由
LDKは広ければ広いほどいいじゃんと思いきや、デメリットも存在します。
建築費用や光熱費などのお金がかかるってのはもちろん、わずかながら掃除がめんどくさいのも考えられます。しかし、一番のデメリットは他のスペースが狭くなってしまうということです。
お金も土地も無限ではなく一階のスペースの上限は決まっていますので、LDKを狭くすればするほどいろんなことが可能です。〇畳あるとこんなことが出来るという例を下記にあげておきますので、もう一度LDKの広さと他のスペースとを天秤にかけてみましょう。
●半畳=コートクローク
●1畳=パントリー
●2畳=洗面脱衣別
●3畳=ファミクロ
●4畳=和室
計算された広さなら問題ないですが、無駄に広いLDKよりもパントリーやファミクロの方がきっと欲しいのではないでしょうか。
●他の間取りに影響が出ちゃう

一階は欲しいものありすぎ
何畳いるのかを計算してみた
そこで、実際何畳あればいいのか計算してみました。
もちろん条件として、対面キッチンでダイニングテーブルとソファがあることを前提としています。その条件で計算すると、LDKの広さ(幅)は計660cmあれば十分だという結果になりました。
背面収納
キッチンの背面収納は45cm。
背面収納=カップボードやキャビネットは45cmが標準です。最近では65cmもあるみたいですが、変な誘惑に惑わされずに45cmを選択しておけば間違いありません。
キッチン通路幅
キッチンの通路幅は90cm。
この寸法は、45cmの背面収納と食洗機を同時に開いて当たらないギリギリの寸法(実際にショールームで測りました)さらに、カニ歩きに必要な幅は45cmですので、90cmあれば大人二人がすれ違うには十分でしょう。
たまに通路幅は100~120cmがベスト!と書かれていますが、おそらく正面ですれ違うことを想定してのこと(正面向きで必要な幅は60cm×2人=120cm)キッチンは基本シンクやコンロに向かって立ってますので、そもそも正面向きですれ違うなんて確率低めですよね。
システムキッチン
システムキッチンは80cm(本体65cm+腰壁15cm)
普通の壁付けキッチンに腰壁を追加した標準仕様はこんなもの。ここをアイランドキッチンみたいなオープンキッチンにすると、さらに奥行きはデカくなるので要注意。
ダイニングテーブル
ダイニングテーブルは120cm。
ダイニングテーブルの1人分の基準が幅60cm×奥行き40cm。そうすると、4人掛けのダイニングテーブルの幅は最低120cmとなります※ちょっと狭いけどとりあえず
通路幅
リビングとダイニングの通路幅は60cm。
大人が正面向きで通る幅は60cmとなっています。ここを二人同時に通ることは宝くじに当選するよりあり得ないので、60cm以上はまったく必要ありません。
ソファ
3人掛けソファは90cm。
3人掛けソファはピンキリですが、奥行き80cm(座面50cm)×幅1800cmあればだいたい納まります。稀に奥行きが深いものもありましたので、ここでは余裕をもって奥行き90cmで計算しておきましょう。
ラグマット
ラグマットは130cm。
1.5畳用のラグマットの幅は130cm×185cmほど。なぜ130cmのものを選ぶのか?それは後ほど明らかになりますが、このサイズを選んでおくとベストなんです。
テレビボード
テレビボードは45cm。
だいたいのテレビ台の奥行きは40~45cmぐらいです。わたしは45cm以上の奥行きのテレビ台を見たことありませんので、45cmで計算しておけば間違いなし。
テレビの視聴距離
テレビの視聴距離は200cm。
このままいくと、リビング単体の広さは6~8畳になるでしょう。その広さに適したテレビサイズは50インチ前後になるそうです。仮に50インチと設定した場合、最適な視聴距離はフルHDで190cm、4Kで100cmでした。
ここでソファに座ってテレビを見るとすると、ソファ座面50cm+ラグマット130cm+テレビボードの中央にテレビを置く(40cm÷2=20cm)=ちょうど200cm離れてます。これだけ離れていれば理論上フルHDの55インチも置ける計算※だからラグマットは130cmがベストだったのです
注意したいのが、そのテレビサイズでキッチンからテレビが見えるのかということ。わたしは実際に家電量販店で、狙ってたテレビサイズ(49インチ)から約6m離れてみて見えることを確認しました(視力にもよるから一概には言えませんので)

わざわざ計算するとか暇人かよ
LDKの広さの真相はコレだ
やっとたどり着いた答えが、LDKは16畳で十分だということでした。
一般的に1マス91cm(910mm)で計算するのですが、柱などを考慮すると内寸は-13cmで計算すると工務店の人に聞きました。それを踏まえてそれぞれ-13cmすると、LDK14~20畳の幅は(一般的な縦4マスとして)下のような数字になります。
●14畳=624cm(-36cm)
●計算=660cm←ここ
●16畳=715cm(+55cm)
●18畳=806cm(+146cm)
●20畳=897cm(+237cm)
今回、LDKに必要な家具をすべて置き通路幅も加味すると660cm、14畳では足りないけど16畳で十分という結果となります。よっぽど変な計算間違いがない限り、これが現実なんです。
●注文住宅でも16畳がベスト

どう考えっても16畳じゃん
16畳LDKで暮らした現実
自分の計算を信じて、わたしは注文住宅だけどLDKを16畳にしました。結果、びっくりするほどジャストサイズでした。
ただ計算外だったのが、ダイニングテーブルは120cmでは絶対に狭すぎると感じました。これは実際にニトリとかで確かめた方がイイですよ。マジで大人4人が座れる寸法じゃないので、150cmにすることを激しくおすすめします。

これホント狭いから気を付けて
そしてテレビの視聴距離、大きなテレビに慣れてないせいかめちゃくちゃデカく感じます。なので25cmほどダイニング側へソファを寄せました。慣れかも知れないですが、視聴距離の基準はちょっと近いですね。
ま、テーブルを150cm、視聴距離を+25cm離してもLDKは16畳で十分納まるということがスゴイ。さすがにこれ以上はいらないなと感じます。体験してもLDKは16畳で十分だったんですよ。
●ダイニングは150㎝も可能
●視聴距離は後+25㎝は離せる

まだ余裕があったという事実
16畳LDKの間取りを依頼
注文住宅ならLDKって20畳が当たり前みたいな空気でしたが、しっかり計算すると16畳以上にする価値がわたしにはよく分かりませんでした。LDKの広さにこだわらず、他のスペースに使ったほうがイイ家になると思います。

知らずに20畳にするとこだったわ
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16畳以外どうなるのか比較
最後に、もし16畳以外の広さにしてしまったらという話をしておきます。
それは、LDK14畳ならリビングの配置を変えなきゃなりません。18畳であればリビング単体がちょっと広くなります。そして20畳にするともうなんのこっちゃ分かりません、もう5人家族以上の仕様ですね。
●14畳はレイアウト変更必須
●18畳はリビング8畳になる
●20畳は無駄な通路が増える
14畳はレイアウト変更必須
LDK14畳はリビングの向きが変わります。
16畳と同じ位置にテレビとソファを置くと、テレビが至近距離すぎるのでリビングを90度回転させるしか手がありません。そうすると視聴距離も優雅に取れますが、キッチンからテレビが見れないのが致命的になるでしょう。
18畳はリビング8畳になる
LDK18畳はリビング単体が広くなります。
16畳では6畳分ぐらいのリビングしか取れずやや視聴距離が近く感じましたが、18畳になるとこの視聴距離が十二分に取れる8畳になります。ソファを移動せずにこたつも置けそうですね。
ただ、距離が遠のくことによってキッチンからテレビが見れるのかは確認必須。単純に約1m離れますから、テレビサイズが50インチでいいのかどうかも再検討ですね。
20畳は無駄な通路が増える
LDK20畳は無駄な通路が増えます。
だいたい20畳以上になるとキッチンとダイニングの間に通路を設けがち。ここはくっ付けたほうが配膳や片付けも楽なんです。とすると、もはや20畳以上にする必要はないですよね。
しいていうならば、ダイニングテーブルを180cmにするとか、リビング単体で10畳以上にするとか…ただこれって4人家族ならどっちも無駄だと思うのはわたしだけでしょうか。

18畳までならアリかも知れんね
まとめ
この記事では、LDKの広さについてお話しました。
計算するとLDKは16畳で十分、逆にまだちょっと余裕があるほどでした。16畳のLDKでは狭いかなと悩んでた人、残念ながらベストだったんですよ。スペースは無限じゃないので、LDK以外に使うことをおすすめします。
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ほな

もうLDKは16畳で決まりだな
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