わたしのお気に入りの家のほとんどが窓なし、軒なし、カーテンなしの三拍子が揃った家。誰がどう見てもおしゃれでカッコイイ。正直めちゃくちゃ羨ましいんですよ。
ただ、それらの家ってかなりのリスクがあることをご存じでしょうか。
おしゃれな外観の家ってどうなの?
パッシブ設計ってなんじゃらほい?
窓、軒、カーテンは必要か教えて!
結局、うちには南に掃き出し窓があり、軒もカーテンもある普通の家にしました。ただ、5年も住むとこれらは絶対に必要だったんだと気付いたのです。だって快適さが全然違うんですもん。
●パッシブ設計と太陽との関係性
●窓、軒、カーテンの効果を確認
この記事を最後まで読んだらきっと、迷宮入りしている「窓、軒、カーテンをどうするか問題」について解決できるかと思います。
今注文住宅を計画中の方で、マイホームで失敗したくない、家づくりで後悔したくないと思っている人、ほんのちょっとだけわたしの大きなひとりごとにお付き合い下さい。
おしゃれな家の外観あるある
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最近のおしゃれな家の特徴といえば、窓、軒、カーテンがないこと。
youtubeや近所を見ても「おしゃれ」と思うのはほぼコレ、昔の野暮ったい家と比べると圧倒的な美しさで羨ましいんです。ただ、このカッコイイ家にはやや疑問が残ります。
おしゃれな家の何がダメなのか
パッシブ設計には必要不可欠
窓、軒、カーテンは、パッシブ設計には必要なものたちです。
パッシブ設計とは、太陽などの自然な力を利用して快適に暮らす方法。これら3点セットで太陽エネルギーを調節し、夏涼しく(日射遮蔽)冬暖かい(日射取得)暮らしが実現するのです。
オラに元気を分けてくれのヤツね
ある日の温度を測定してみた
ここで、とある秋の日にその効果を確認してみました。
外気温26℃だった天気のイイ日、直射日光では床は40℃に達する状態で、窓越しでも35℃でした。レースのカーテンを閉めると30℃まで下がり、日光を遮ると26℃にもなるんですよ。
●軒がないと真夏は地獄になる
●レースのカーテン意外に活躍
●窓がないと外気温と変わらず
窓を開けたら超高温でビビる
直射日光って思ったより強く、40℃超えを記録していました。
窓を開放した状態でリビングの床の温度を測定すると、なんと40℃超え!いかに太陽が強烈かが分かります。夏の屋外は地獄ですが、真冬ならこの太陽は活用しない手はありません。
軒がないと真夏は地獄になる
太陽はペアガラスの窓を通過しても、リビングの床は35℃近くに達します。
ペアガラスって性能良さそうに聞こえますが、太陽の力には遠く及びません※直射日光のー5℃レベル。軒がない家ってそういうことになります、お察しください。
レースのカーテン意外に活躍
ここでレースのカーテンが大活躍!ペアガラスと併用すると床は30℃まで下がります。
カーテンレスの暮らしが流行っていますが、夏の直射日光が入るような設計ではカーテンは必須。涼しさが全然違うことが分かります※約ー5℃。やっぱりカーテンって大事。
窓がないと外気温と変わらず
窓がないと想定すると、床は外気温とほぼ変わりません。
この結果から、夏は窓がない方が有利と言えますが、冬は逆に太陽の恩恵を受けておらず寒いとも言えます。軒と窓は上手く使って「夏は遮る、冬は取り入れる」べきですね。
どう考えても全部あった方がイイね
異常気象でこの3点が必須に
軒の長さは普通90cmぐらいだと思いますが、今の時代それでは足りませんでした。
うちの軒の長さは100cm。夏は直射日光が入ることは1mmもなく、冬は太陽がリビング全体に差し込みます。ほぼ年中カーテンレスで過ごしてますが、10月だけはバグが発生しました。
今の10月は夏日も多い。なのに部屋に直射日光が入ってくるのです。エアコンの冷房を付けてるのに直射日光が入るという最悪の状態。昨今の異常気象なら軒90cmじゃ物足りなさを感じました。
灼熱の秋、アンビリバボーだな
流行りの家には気を付けよう
結果、窓、軒、カーテンは必要だと悟りました。ここまで温度差があるなんて誰が想像してたでしょう。外観のカッコよさに惑わされず、窓、軒、カーテンを付けるべきではないでしょうか。
もしこの記事を読んで、パッシブ設計で快適に暮らしたいという人がいるのであれば、プロに間取りを依頼してみましょう。
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再忠告!こんな家で大丈夫か
最後に、再検討して欲しい家の特徴についてお伝えしておきましょう。
それは、軒がない家、カーテンレスの家、南側に窓のない家の3つ。明らかに外観はカッコイイのですが、太陽を敵に回すみたいなもの。逆に暮らしにくくなると思うのはわたしだけでしょうか。
●開放感に負けたカーテンレス
●歴史に逆らった南面に窓ナシ
スタイリッシュな軒ゼロ住宅
軒のない家だけは絶対にやめておきましょう。
真夏でも直射日光が射し込むのは、エアコンの冷房をつけてても地獄です。男性でも日傘を差すほどの異常気象、家にも傘を差してあげるよう心からお祈り申し上げます。
開放感に負けたカーテンレス
開放感も捨てがたいですが、レースのカーテンぐらいはつけましょう。
カーテンレスの暮らしは確かに開放感はバツグン。ただ、レースのカーテンはー5℃の効果があります。普段は開けっ放しでもいいので、カーテンぐらいは付けた方が無難ですよ。
歴史に逆らった南面に窓ナシ
南に掃き出し窓をあえて取らない…いやいやいや、普通につけましょう。
南面に窓を取らないという斬新な発想、よっぽどの理由がない限りおすすめしません。冬は南から太陽が差し込むと、ホントに暖房なしでも暖かいですよ。
外観は好きだけど機能的じゃない
まとめ
注文住宅を建てる際、窓なし、軒なし、カーテンなしの家についてのお話でした。
最近の家はめちゃくちゃカッコイイんですが、太陽と真っ向勝負しているように感じます。初心に帰って窓、軒、カーテンの重要性について考えてみてはいかがでしょうか。
今回の記事を読んで考えた結果、やっぱり無難に全部付けました!って言われる日を心待ちにしております。
住むならエコで快適なのがイイもんね
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