皆さんリビングインという間取りをご存じでしょうか。昔からマンションなどの集合住宅によく使われている間取りで、わたしが以前住んでいた賃貸アパートもリビングインでした。
そんなリビングインの間取り、今では戸建てでも普通になりつつあるんです。
リビングインとは何ですか?
リビングインの間取り教えて!
リビングイン階段はおすすめなの?
時代はリビングインの間取りの全盛期。しかし、わたしは実家がリビングイン洗面所やトイレだった経験から、リビングインは採用しませんでした。これが正解だったと感じています。
●採用するメリットとデメリット
●基本的にリビングインは回避を
この記事を最後まで読んだらきっと、迷宮入りしている「リビングインってどうなんだ問題」について解決できるかと思います。
今注文住宅を計画中の方で、マイホームで失敗したくない、家づくりで後悔したくないと思っている人、ほんのちょっとだけわたしの大きなひとりごとにお付き合い下さい。
リビングインとは
リビングインとは、リビングが中心にある間取りのことを言います。
中心と言えば聞こえはいいですが、何するにもどこへ行くにも必ずリビングを通る、いや通らせる。強制的にリビングを通らなければならない間取り、それがリビングインです。
強制的にリビングを通らせるのか
リビングインの間取り例
このリビングインの間取り、実は最近よく見る間取りなんです。
玄関入ったらリビングしか行けない。リビングの中に階段があり、リビングから洗面所へ行く。リビングの横に子供部屋やトイレまである。これがフルコースのリビングインの間取りです。
最近はこういうリビングイン=別名「廊下のない家」が多いですよね。廊下はムダだ!廊下はいらない!廊下を作るな!ってみんな声を荒げてますからね。
最近よく見る間取りのヤツか
リビングインのメリット
今流行りのリビングイン、この間取りのメリットはあるのでしょうか。
わたしの見解では、廊下を減らせることで建築費用が安くなる。これがリビングイン唯一のメリット。コミュニケーションやエアコンの話が有名ですが、それは後付けだと思ってます。
●エアコン一台で家全体冷暖房
●建築費が廊下分だけ安くなる
コミュニケーションが増える
まず、よく言われているのが家族間のコミュニケーションが増えるということ。
どこへ行くにも何をするにも家族が集まっているリビングを通るので、顔を合わせる頻度が高くなる。結果、挨拶や会話もしやすくなり、子供の様子を常に監視できるんだとか。
エアコン一台で家全体冷暖房
そして、エアコン一台で家中の冷暖房が可能なこと。
それぞれの扉を開けていれば、家中の温度差をなくすことができるんです。玄関は置いといて、子供部屋はもちろん洗面所やトイレ、あわよくば二階までも※気密性や断熱性による
建築費が廊下分だけ安くなる
ただわたしが思うに、ホントのメリットは廊下がない分安くできるってこと。
近年坪単価が高くなったことで、なるべく家は小さく作ろうという風潮です。そのため、通るだけの廊下は無駄でしょって考えが広まり、廊下をなくし部屋に全振りした。ただそれだけの話です。
みんなうすうす気づいてるけどね
リビングインのデメリット
逆にリビングインのデメリットですが、これが致命的なんですよ。
部屋がデカくなるから冷暖房の効率は落ちるし、すべての部屋が繋がっているから音や臭いも漏れる。強制的に顔合わせるなんて地獄だし、そもそもウロウロされたら落ち着かないんですよ。
●音や臭いは扉一枚で防げない
●強制的に家族と顔を合わせる
●廊下リビングで落ち着かない
体積が増え冷暖房効率が悪い
後悔のトップにあがるのが、暖房が効かない、全然冷えないっていう噂。
リビングイン階段限定になるのですが、ズドンと二階まで抜けているので単純に体積が増えて冷暖房の効率が悪くなる。これはもう建てなくても分かる当たり前の事実。
気密性が良ければ大丈夫って声もありますが、やっぱり狭い方が効率がイイに決まってます※そもそも前から疑問なのですが、リビング階段で一階完結型って矛盾してますよね。
音や臭いは扉一枚で防げない
隠れた問題になっているのが、音と臭い問題。
リビングインで後悔している人は、SNSでは分からない目に見えない部分=音や臭いなんです。写真で簡単に情報を得ている現代において、この失敗は多々見受けられるので要注意。
●洗面のドライヤーがうるさい
●リビング横では落ち着かない
●トイレの音が聞こえてイヤだ
●風呂上がり料理の臭いがつく
●料理と洗濯のにおいが混ざる
●トイレの刺激臭がリビングへ
強制的に家族と顔を合わせる
普通に考えて、いちいち家族と顔を合わせなきゃならないのは苦痛。
コミュニケーションがー、思春期がーとか言ってますが、強制的に顔を合わさなければならないのはやはりデメリットだと感じます。反抗期なら逆に家に帰ってこなくなりますよ。
廊下リビングで落ち着かない
何故かみんな言わないのが、リビングが落ち着かないということ。
廊下がないんじゃなくリビングが廊下になっただけなんです。リビングの周りをウロウロされると全然くつろげません。オープンカフェみたいな感覚、わたしはアレ嫌いなんですよね。
デメリットのがヤバいよね
採用したらダメなランキング
ここで、このリビングインだけはやめとけという順番でお送りしましょう。
わたしが思うリビングインのダメな順から発表すると、トイレ、階段、子供部屋、洗面所、玄関となります。特に上位3つは探せばうじゃうじゃ不満が出てくるものばかりですよ。
●リビングイン階段
●リビングイン子供部屋
●リビングイン洗面所
●リビングイン玄関
リビングイントイレ
リビングイントイレ、賛否両論どころかぴっぴっぴですよ。
夏の暑さや冬の寒さと無縁になるのは最大のメリット。だが、音や臭いが気になる、出入りを見られるのもヤダ、便器も見えたくない、来客はまず使えないなど。デメリットのが圧倒的勝利。
リビングイン階段
リビングイン階段、これはもうダメですって。
デザイン性がよく、吹き抜けと合わせた開放感は確かにメリット。ただ、二階へ臭いが充満したり、音がうるさい、冷暖房効率が下がるなど後悔の声が多数あり。あえて採用する必要はない。
リビングイン子供部屋
リビングイン子供部屋、これは思春期まではOK。
扉を開けたままリビングを広く使い、おもちゃや勉強も子供部屋でできるメリットはある。ただ、思春期以降はプライバシーや音の観点で考えると、子供部屋としては使いにくいよね。
リビングイン洗面所
リビングイン洗面所、これは人によると言える。
ドアを開けたら温度差がなく、ヒートショックにならないメリットがあります。ただ、ドライヤーや歯ブラシの音、素っ裸で部屋に行けない、洗剤と料理の臭いの合流などの苦痛も捨てきれない。
リビングイン玄関
リビングイン玄関、これだけはちょっと気になってます。
玄関の冷気や暖気が家中に広まるのを防ぐ風除室になれるメリットは捨てがたい。ま、帰ってすぐトイレや手洗い、風呂に入れないという欠点と天秤にかける必要はありますがね。
リビングイン階段はやめとくわ
リビングインは絶対やめとけ
もし家づくり中の人がいるなら、リビングインはやめておけとアドバイスしたいですね。
結局うちはリビングインじゃなく、がっつり廊下(3坪)を作って大満足。おかげで防音効果があり、冷暖房効率もよく、臭いも防げて、プライバシーも確保できていると感じます。
正直リビングインの間取り、わたしにはまったく魅力を感じませんでした。
廊下はあった方が絶対イイよ
リビングインしない家を依頼
結果、リビングインの間取りは微妙だと悟りました。安くなるというメリットはあるのですが、その反動のデメリットが強すぎ。普通に廊下がある間取りの方がいいのではないでしょうか。
もしこの記事を読んで、リビングインの間取りにはしたくないという人がいるのであれば、プロに間取りを依頼してみましょう。
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どんな家族に向いているのか
最後に、リビングインが向いている人がいるのかを考えてみました。
坪数減らして安く建てたい人はもちろん、温度のバリアフリーは確かに魅力的。そう考えると、プライバシーなんて気にしない子育て中や老後には向いている間取りだと言えるかと思います。
●思春期前の子育て奮闘中の人
●老後お互いの安否が心配な人
一円でも安く家を建てたい人
まず、リビングインは安く建てるための最善策です。
手っ取り早く費用を削るのは、延べ床面積を小さくすること。少々暮らしでストレスがあっても、お金がないストレスよりマシだって人はリビングインを目指すべきです。
思春期前の子育て奮闘中の人
次に、未就学児のいる子育て期にはおすすめの間取りです。
未就学児はまだプライバシーが必要ない時期、洗面所や子供部屋がリビングインだと温度差もなくイイ感じ。どうせ扉なんて閉めずに走り回るんだから、思春期までを重視するならおすすめです。
老後お互いの安否が心配な人
最後に、老後の夫婦生活でも最適です。
洗面所やトイレの温度のバリアフリー、部屋にこもっても気配を感じれる安心感。何かあったらすぐ駆けつけれる場所にいる絶妙な距離感。老後はまさにリビングインがぴったりです。
リビングインもありの人もいる
まとめ
注文住宅を建てる際、リビングインの間取りについてのお話でした。
リビングインはなるべく坪数を減らすための苦肉の策、この間取りがイイとは口が裂けても言えません。基本的にはリビングインしない間取りを検討してみてはいかがでしょうか。
今回の記事を読んで考えた結果、リビングインはすべてやめました!って言われる日を心待ちにしております。
リビングはアウトが最高ですよ
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