やっぱり庭は人工芝でしょ!せっかくの休日を雑草との戦いでつぶすなんて考えられない。水遊びしても汚れなさそうだし、見た目もキレイだし、しかも天然芝と違ってメンテナンスフリー。庭を人工芝にして夏は子供とプールでも楽しもうかな…って考えてるママ、お待たせしました。
結論から言いますと、夏の人工芝は熱すぎて遊べません!
注文住宅を建てる際、お庭に人工芝を敷こうとか思っているあなた、ちょっと待って。ここでは、お庭の半分を人工芝にして庭遊びでも満喫しようと考えてたわたしが、人工芝って夏はクソほど熱くて使えないと気付いてしまった事についてお話をさせてください。
今注文住宅を計画中の方で、お庭を人工芝で埋め尽くそうとしている人、ほんのちょっとだけわたしの大きなひとりごとにお付き合い下さい。
よくある今の人気の庭の特徴
共働きが標準の現代、メンテナンスフリーの庭が人気です。
庭はなるべく手入れをしなくていいように、人工芝に樹脂製ウッドデッキ(人工木ウッドデッキ)という最強コンビが猛威を振るっています。特に人工芝は、標準仕様なの?って思えるぐらいに新築でよく見るほど大人気。
うちも例に漏れず、半面を人工芝、もう半面はウッドデッキではなくタイルデッキ(約8畳分)にし、残りわずかな部分で天然芝と植栽を楽しんでいます※ただ、その半分ぐらいは防草シート+砂利でほぼメンテナンスフリーなんですけど。
現代人は庭の管理はしたくない
夏の人工芝で体験した注意点
人気の人工芝ですが、夏の庭遊びはほぼ不可能でした。
夏の三大庭遊びと言えば、バーベキュー、花火、プール。このどれもが人工芝には向いていません。まず人工芝は熱で溶けるらしいので火気厳禁、さらに直射日光で異常なほど熱くなる。そのせいで周りもムワッと暑くなる。早々にこの環境で遊ぶのは危険と悟りました。
火傷するぐらいクッソ熱いよ
庭の表面温度を測定してみた
この熱さは一体どれほど凄いのか、わたしは測らずにはいられませんでした。
使用したのはアイフォンに繋げるだけでサーモグラフィカメラになる「FLIR ONE」。これで庭の各箇所の温度を測る事にしたのです。調査したのは全国のところどころで35℃以上を記録したあの激アツの日です。一体どれほどのポテンシャルを持っていたのでしょうか。
人工芝は灼熱地獄の約80℃
今確信しました!夏の人工芝では絶対に遊んではイケません。
朝8時にはすでに60℃まで温度は上がり、昼過ぎには80℃近くまで上昇しました。80℃ってサウナじゃないんだから!こんな過酷な環境で子供やペットを遊ばせるなんて虐待ですよね。ホントに今まで熱中症にならなくて良かったというレベルでした。
樹脂製はプチ地獄の約70℃
樹脂製品も侮ってはイケません。人工芝に匹敵します。
今回測定したのはガーデンパラソルの土台の樹脂部。これは樹脂製のウッドデッキを想定して測定してみました。少し違うかも知れませんが、樹脂は樹脂。おそらくウッドデッキも同レベルなのではないかと考えています。こう見ると、ウッドデッキも遊べる環境じゃないですね。
タイルデッキや砂利は50℃
タイルデッキや砂利は50℃前後。
隣地境界線のコンクリートブロック、砂利、タイルデッキなど、石っぽいものはほぼ同レベルで48~52℃ぐらいでした。裸足で歩くのには問題ありませんが、立ち止まったままだと10秒ほどで限界が来ます。それでも人工芝と比べるとかなり冷たく感じる場所でした。
日陰の人工芝は意外に42℃
日向では異常に熱い人工芝も、日陰では余裕の温度です。
日向では80℃近くまで上昇する人工芝も、日陰では40℃近くまで下がります。てことは、日陰にさえしてしまえば人工芝でも遊ぶことは可能という事。日陰って40℃近くも下げる効果があるんですね!太陽の力、日射遮蔽の力の凄さを目の当たりにした瞬間でした。
日陰のタイルデッキは38℃
日陰のタイルデッキはむしろちょっと肌寒いレベルでした。
人工芝よりもタイルデッキのが冷たいと感じていたものの、今までは日除けが出来なかったので人工芝の上でプールしていましたが、今年からガーデンパラソルを購入してタイルデッキでプールを始めたところむしろちょっと寒い!表面温度は人肌レベルの38℃、日陰スゴっ。
日向の天然芝は脅威の38℃
憧れの芝生、目を疑うレベルでした。
これは真っ昼間の一番暑くなる15時頃、すでに8時間以上も太陽ガンガン照り付けていた日向なのに、天然芝の上はたったの38℃。日陰と同等レベルだったのです。芝生が剥げてるところはやや赤くなっているので、土は芝生より熱いのかも。天然芝スゴっ!植物スゴっ!
●樹脂製はプチ地獄の約70℃
●タイルデッキや砂利は50℃
●日陰の人工芝は意外に42℃
●日陰のタイルデッキは38℃
●日向の天然芝は脅威の38℃
芝生が凄過ぎて人工芝が霞むわ
夏でも快適に遊べる庭を依頼
人工芝に人工木ウッドデッキ、流行りの庭は庭遊びが出来なくなるという諸刃の剣でした。もし子供や犬、猫などペットたちと夏の庭を楽しみたいのであれば、こんな庭はおすすめ出来ません。もしそれでも人工芝を使いたいとなれば、夏でも遊べる庭をプロに依頼してみましょう。
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子供や犬が遊べる庭づくりを
せっかく庭があるならば、夏でも遊べる庭にしたいですよね。
庭でプール、これが子育て世帯が一戸建てを買ったらやりたい事ナンバーワンといっても過言ではないでしょう。せっかく家を建てたのに庭が熱すぎて遊べませんでしたなんてならないよう、今回わたしが気付いた「夏でも遊べる庭の作り方」についてまとめておきます。
庭には日除けをするのが義務
庭遊びに夏の直射日光は天敵です。
温度を測定したところ、日陰にさえしてしまえば人工芝でもウッドデッキでも快適に遊べます。タープでもガーデンパラソルでも簡易的なものでいいので、確実に日陰にしましょう。そのときはなるべく広範囲で日陰にする事が重要、ちょっとでも隙間があれば80℃近くになる事をお忘れなく。
デッキはウッドよりタイルを
ウッドデッキよりもタイルデッキにすべし(多分ね)
これはあくまで推測となりますが、樹脂製のウッドデッキはタイルデッキよりも熱くなるはずですので、個人的にはタイルデッキがおすすめです。色によっても熱さに違いがあるとも言われており、黒っぽい色は要注意。不安なら是非自分で測ってみることをオススメします。
庭が涼しくなる天然芝も検討
もう人工芝とかで温暖化を促進する事やめませんか。
天然芝のポテンシャルは伝わったと思います。ゴリゴリの直射日光でも40℃を超えない温度は魅力的。天然芝の庭ならキャンプにバーベキュー、プールも快適に過ごせるでしょう。日々のメンテナンスは面倒かも知れませんが、一度は検討してみる価値ありですね。
●デッキはウッドよりタイルを
●庭が涼しくなる天然芝も検討
注文住宅を建てる際、人工芝の夏の危険な熱さについてのお話でした。メンテナンスフリーの人工芝、楽な庭のはずなのに逆に楽しみを奪っているのかも知れません。個人的な意見とはなりますが、子供が小さく庭遊びをするであろう10年間は天然芝にしてみてはいかがでしょうか。
今回の記事を読んで考えた結果、天然芝に挑戦する事にしました!って言われる日を心待ちにしております。
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