屋根の形ってどうしようかな。片流れとか陸屋根とかがモダンでカッコいいかも。え?雪のコトについて考えてるかって?うちの地域は年に数回しか雪積もらないから考えなくても問題ないんだよね…って考えてるママ、お待たせしました。
結論から言いますと、屋根の雪が玄関前と隣家にだけは落ちないように注意してください!
注文住宅を建てる際、比較的雪の降らない地域にお住まいの方は、雪のコトを考えて家を建てることはないかと思います。しかし、年に数回の雪が思ったよりダメージを食らう家では残念ですよね。ここでは、最低限雪に備えたい事について説明してみようかと思います。
今注文住宅を計画中の方で、雪なんてほとんど降らないから関係ないわって思っている人、ほんのちょっとだけわたしの大きなひとりごとにお付き合い下さい。
屋根の形状は大きく3つだけ
屋根の形状は大きく分けると3つだけ。その根拠として【フラット35】住宅仕様実態調査報告の中の屋根の形状を調査した結果が下記のグラフとなります。
出典:住宅金融支援機構 https://www.jhf.go.jp/
平成7年といえば1995年、今から25年以上前は切妻屋根と寄棟屋根のツートップで全体の8割を超えていました。しかし、ここ10年は寄棟屋根は廃れていき、片流れ屋根がグングンと勢力を伸ばしてるみたい※太陽光パネルの設置のしやすさが影響しているかも知れません。
もし今屋根の形状を考えるならば、切妻屋根か片流れ屋根の2択で問題ないでしょう。
●人気急上昇のNo.2片流れ
●もう古い?No.3寄棟屋根
切妻の三角屋根ってカワイイよね
うちは平凡な切妻屋根に決定
うちは切妻か片流れかで悩んだ結果、昔からの実績のある切妻屋根にしました。
残念ながら、正面に妻(三角に見える壁)が見える妻入りのカワイイ三角屋根の家ではなく、いわゆるダサい平入り。これも風向きやら日射遮蔽やら軒やケラバの出、隣家の状況などを考慮した結果ですので後悔はありません。
そして、玄関は流行りの凹ますタイプはやめて、玄関上に雨除けの屋根を取り付けました。両サイドにも壁を付けたことで、雨や風などにも困った事もなく悠々自適に暮らしていたのです。
あんな大雪が降るまでは…。
●東西に妻のあるダサい屋根
●大雪が降るまでは悠々自適
ダサい切妻屋根ですけど何か?
大雪の日に初めての問題発覚
年間で雪が積もるのは1回あるかないかの温暖な地域に住んでいる人にとって、雪が10cm以上積もるのは想像を遥かに超えた大惨事。それが築2年目にして初めてうちを襲ったのでした。
それまで特に気にならなかった屋根について問題が浮き彫りになりましたので、誰かのお役に立てるのならばと思い、ここに記録しておきます。
玄関上の屋根は雪かきが必要
玄関上の陸屋根(平屋根)は雪かきしなければならない。
玄関上に平らな陸屋根を付けていたことで屋根からの落雪被害は防いでくれてましたが、北玄関のため太陽の日が当たらず、雪が何日も残ったままとなってしまった(南玄関の上なら雪もすぐ溶けるんでしょうけど)
屋根からの雪で植栽に被害が
屋根から落下した雪がシンボルツリーを襲う。
玄関脇に植えたシンボルツリーのアオダモ。屋根からの雪で何度もダメージを食らって、根本には雪がしばらく残っていた。来年ちゃんと元気に葉が出るか心配。地味に車の後ろにも雪が落ちているのがイラってするポイント。
隣家からの落雪で危うくケガ
隣家の屋根の雪がうちの敷地内に落ちて危ない。
敷地ギリギリに建てている寄棟屋根の隣家(うちは1.2m離している)。裏庭で雪で遊ぼうと玄関から裏庭に子供と向かったところ、ドサドサっとうちの敷地に隣家の落雪が!ギリギリ当たらなかったのですが、これでもしケガした場合、確実に隣人トラブルになります。
●屋根からの雪で植栽に被害が
●隣家からの落雪で危うくケガ
さすがに雪のことは考えてなかった
雪も考えた家の間取りを依頼
比較的温暖な西日本に住んでいたとしても、最低限の積雪については考慮すべきでした。周りを見ると1割ぐらいは積雪なんて考えていないなと思う家がチラホラあります。こんな失敗を回避するためには、プロに間取りを依頼するのがベストでしょう。
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雪を想定して考えて欲しい事
冬に雪の多い豪雪地帯ではまた違った考えとなるかと思いますが、毎年雪が少しでも降る地域であれば雪のことは多少は考えて家を建てたいもの。
今回の積雪を経て雪のコトについて改めて考えさせられ、家を建てるならこうすべきだと伝えたい事が3つありますのでお伝えしておきます(雪が降らないほど優先順位は低いですけどね)
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玄関前は雪が落ちない配慮を
出入りする玄関前には、絶対に雪が落ちてこないように。
今回雨除けに作ったフラットの玄関屋根がたまたま落雪防止に役立ちました。出来ればメンテナンス的にも三角屋根がベスト。積雪がどう落ちるのかを考えて、玄関からの通路には雪が落ちないような屋根にすべきです。冷たいだけならまだしも、埋もれたりしたら大変ですからね。
植栽は位置と種類に注意して
植栽は雪が落ちない位置にするか落葉樹に。
うちのアオダモが屋根からの落雪で被害に遭いました。落葉樹だったことからか幸い無事っぽいのですが、常緑樹のような葉が生い茂った木だったら、雪の重みを一身に受けて最悪折れてたかも知れません。シンボルツリーの位置にはくれぐれも注意です。
隣家と距離がなければ形状を
隣家に雪が落ちないような配慮を。
自分の敷地内でどんな被害があっても「残念でした」で終わります。しかし、隣家に迷惑をかけてはトラブルになり兼ねません。敷地に余裕を持って家を建てるか、雪は自分の敷地内で処理できるような屋根形状を考えて下さい。
●植栽は位置と種類に注意して
●隣家と距離がなければ形状を
注文住宅を建てる際、雪の日の屋根形状の被害についてのお話でした。ほとんど雪の降らない地域ほど忘れがちな事ですので、頭の片隅にでも置いといてください。最低でも玄関前と隣家には落雪のないようにお願い致します。
今回の記事を読んで考えた結果、ほとんど雪が降らない地域ですが落雪に注意して家を建てました!って言われる日を心待ちにしております。
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