キッチンって孤独で暗くて寒いのが最悪。あんな環境では料理も片付けもしたくなくなるのは当然の結果。せっかく注文住宅にするなら賑やかで明るくて暖かいキッチンにしたい!だけど、キッチンでそんな事が可能なのか…って考えてるママ、お待たせしました。
結論から言いますと、南にキッチンを持ってくるのはどうですか!
注文住宅を建てる際、滞在時間の長いキッチンを重視するのは当然。キッチンが快適な間取りは幸せになれそうな気がしますよね。ここでは、うちが南向きのキッチンに至った経緯、及び注意ポイントをご説明した上で、南向きのキッチンはアリかナシかについて書いてみようかと思います。
今注文住宅を計画中の方で、居心地のいいキッチンの間取りを考えている人、ほんのちょっとだけわたしの大きなひとりごとにお付き合い下さい。
過去のキッチンの不満点
実家のキッチンや賃貸のキッチンに不満点はありませんか。
キッチンなんてこんなもんだよと言わればそれまでなのですが、リビングと比べるとどうしても優先度は低く、変な場所に配置されがちなキッチン。その結果、キッチンで料理をするのも洗い物をするのも嫌気がさしていました。ここで3つの不満点を書き出してみます。
料理や片付けのとき孤独
家族はリビングでヘラヘラしているのに、キッチンで孤独に作業しなければならない。
昔は独立キッチンやダイニングキッチンが多く、リビングとは部屋が異なっていました。みんなはテレビを見て笑って楽しそうなのに、自分だけテレビも見れずに無言で料理や後片付けをしなきゃならないなんて苦行すぎる。キッチンの一番イヤなところがココでした。
暗くて一日中電気が必要
昼間でも照明が必要なぐらいキッチンが暗すぎる。
キッチンは北側に配置されることが多く、天気のいい日でも暗くなりがち。縦に長い賃貸やマンションならともかく、一軒家でもそういうキッチンは多々あります。真っ昼間でも電気が必要なんて、気分が落ち込んで鬱になりそうでした。
リビングと離れてて寒い
キッチンは空調が効いておらず、夏は暑く冬は寒いという過酷な環境。
リビングにはエアコンやストーブで部屋が快適なのに、キッチンは滞在時間が短いせいか、それとも一人で作業するからなのか、夏は扇風機、冬は足元にちっちゃいヒーターで頑張るレベル。こんなキッチンで料理なんてただの地獄でしょ。
●暗くて一日中電気が必要
●リビングと離れてて寒い
キッチンて基本地獄だったよね
キッチンにいる時間を考える
一日にどれぐらいキッチンにいる時間があるのか考えてみました。
調べると世間的には一日平均2時間ぐらいはキッチンにいるらしい。確かに仕事のある平日で考えてみたところ、2時間以上キッチンで作業している。それに比べダイニングやリビングなんて1時間ぐらいでした。ここから、実はキッチンも重視すべきだということが分かります。
意外にキッチンにいることって多いよね
理想のキッチンを考える
ここで理想的なキッチンについて考えてみました。
孤独で暗くて寒いキッチンが理想のキッチンなはずはありません。滞在時間の長いキッチンだからこそ、快適にすべきではないのかと。理想は賑やかで明るくて空調の整ったキッチンではないかと。そこでこんなキッチンを考えてみました。
LDK一体型で快適な空間
まずは一般的になりつつあるLDK一体型のキッチン。
リビングやダイニングには快適な空調設備があるのに、キッチンにはないなんてずっこい。リビングとダイニングとキッチンを全部いっしょにLDKとする現代の間取りはやはり快適。これで夏暑く、冬寒いキッチンは絶滅するはず。二度と現れないでください。
対面キッチンで家族団欒を
キッチンで作業しながら会話も楽しめる対面キッチン。
キッチンに立った時、ダイニングやリビングにいる家族と会話が出来て、尚且つテレビが見れたらもう孤独ではありません。これまでの壁付けキッチン、何が悲しくて壁を見ながら作業しなければならないのか。対面キッチンなら、キッチンの作業も苦にはならなさそう。
南向きのキッチンで明るく
なぜキッチンが暗いのか、それは北側に配置されることが多いから。
よくみる間取りが縦長リビング(図左)という南北にずどんとI型に配置され、北からキッチン、ダイニング、リビングというもの。そして横長リビング(図右)という北側にキッチンを設け、南側にリビングとダイニングを配置するというL字型の間取り。これではキッチンは暗くなります。
南面に面しているリビングだけ、リビングとダイニングだけが明るくて、キッチンは暗い。また、この配置では家族がいる時は楽しいかも知れませんが、テレビが見れる環境ではない。それではわたしが求める快適なキッチンとは言えません。
そこで、リビングもダイニングもキッチンも南側に持ってきてはどうかと提案しました。
この間取りで想定されるのは、LDKすべてが明るく、キッチンで作業しているときにも家族と会話が出来る環境にあり、さらには皆がいない間はテレビを見ながら作業が出来るというキッチンの快適性を重視した間取り。これ、いいんじゃないでしょうか。
●対面キッチンで家族団欒を
●南向きのキッチンで明るく
この間取りでキッチンの欠点がなくなるはず
南側キッチンの究極の二択
リビングダイニングキッチンのすべてを南向きにした場合、考えることは残りひとつ。それはどっちの方角にキッチンを持って来るかという事。
その究極の二択とは、南東のキッチンか、それとも南西のキッチンか。どっちでも大差ないと思いがちですが、そこそこ大事な事。なんとなくではなくきっちり考えてから決めましょう。真実はいつもひとつしかありませんので。
風水は南東キッチンが最強
風水的には南東のキッチンは大吉相らしい。
迷った時には風水を参考にしたくなるのがわたしの悪い癖。調べたところ、南東のキッチンは大吉みたいです。嘘かホントか金運UPにもなるとか。一方南西のキッチンはというと凶。裏鬼門というヤバい場所で貯金が出来なくなるとか。
西のキッチンは地獄との噂
西のキッチンは親から絶対にやめろと念を押されてました。
昔の実家は西にキッチンがあったのですが、親から念仏のように釘を刺されています。「西にキッチンを作るな」「夏は西日で倒れそうになる」と。すだれを付けてても効果なかったみたいです。先人のいう事は聞いた方がいいですよね。
うちの土地では南東は陰に
隣家との関係で、南東は冬に陰になってしまう。
うちの土地は住宅街の北道路の土地。冬になると日当たりが悪くなります。東南にある家が大きく、真冬には日陰の範囲が広いことが分かってました。さすがにリビングとキッチンでどっちの日当たりを取るのかと考えた場合、リビングを取らざるを得んでしょう。
●西のキッチンは地獄との噂
●うちの土地では南東は陰に
うちの土地なら南東キッチンが正解だよね
住んで気付いた注意ポイント
LDKのすべてを南面に配置し、南東キッチンの家を建てました。
とある真冬の天気のいい日、日中のキッチンは電気無しでも明るく、キッチン作業中も家族と会話ができ、空調も整い、さらにはテレビも見れるという間取り。キッチンが最高の場所になりました。ただ、ちょっと注意ポイントがありますのでお伝えしておきます。
直射日光は料理が痛みやすい
日が当たると料理が痛むのではないかという不安。
昔は余った味噌汁などをコンロの上にそのままにするのが常でした。しかし、この南向きキッチンの場合、コンロに日が当たる時がちょこちょこあり、残り物はきっちり冷蔵庫に入れなきゃならんってことと、南側に冷蔵庫や常温の食材を置かないことを注意しています。
南のキッチンはもったいない
貴重な南向きにキッチンは贅沢でもったいないかも。
南にいっぱいスペースがあれば構いませんが、限られた土地でわざわざ南にキッチンを持って来るべきなのかは疑問が残ります。食材が腐りやすくなるキッチンよりも、もっと他に例えばランドリールームや和室を南側とかの方がいいのか一考すべきです。
換気口と洗濯物干しが近すぎ
キッチンの換気口はどこに付いているかは確認すべき。
洗濯物を干す近くにキッチンの換気口がある場合、臭い移りに注意しなければなりません。風向き次第ではダイレクトに料理の臭いが洗濯物に降り注ぎます。ま、今まで洗濯物が臭いと思ったことはなかったので考えすぎかも知れませんが、気にする人は要注意。
●南のキッチンはもったいない
●換気口と洗濯物干しが近すぎ
キッチンは余裕があれば南って感じか
南側キッチンの家を依頼
南側のキッチンは明るくて快適ですが、唯一換気口の位置を考えなかったのが失敗でした。南にリビングダイニングキッチンのすべてを持ってきつつ、換気口にも気を配れるのはプロぐらいでしょう。そんな快適なキッチンにしたい人は、プロに間取りを依頼してみましょう。
【PR】 タウンライフ
注文住宅会社があなたの要望や希望に基づいて、家づくりに必要な「間取りプラン」を無料でご提案するサービスがあり、ネットで簡単に複数の住宅会社にオリジナルの「家づくり計画書」を依頼出来るんです。
●複数社のプランを同時に比較・検討できる
●利用は全て無料←無料以外ならやりませんよ
ちょっとでも気になる人は下記リンクから↓↓↓
南向きのキッチンはありか
最後に南向きのキッチンはありなのかなしなのか、わたしの見解をご説明します。
正直、南向きのキッチンは快適ですが、食材が痛みやすい欠点もあり優先度が低いと思います。後はその土地によるとしか言えず、何が何でもキッチンを南にってのは違うのかなと思います。もし持ってこれる余裕があるならオススメって感じです。
北側道路の土地ならアリかも
住宅地の北道路の土地なら、南向きのキッチンはオススメです。
夏は庇で、冬は隣家でキッチンへの直射日光を遮れば、南向きのキッチンは最高です。近隣の新しく建てた北道路の土地の家々は、みんな南向きのキッチンっぽい。暗いキッチンっていうのを賃貸で体験してしまうと、明るいキッチンに憧れますからね。
南側道路の土地ならやめとこ
南道路の土地なら、南向きのキッチンはやめましょう。
玄関も南、リビングも南、キッチンも南とかかなりの横長の土地が必要。さらに冬でも日当たりが良すぎて食材は痛むだろうし、家の正面にキッチンの勝手口と玄関が並んでてもおかしいでしょ。南道路の土地でLDKをすべて南側にするのは、向いていないのかも知れません。
キッチンは南じゃなくてイイ
わざわざキッチンを南向きにしなくてもイイ。
キッチンを重視すべきなのは確かですが、それは日当たりではないのかなとは思います。家族と会話が出来て、作業中テレビが見れて、空調が効いてれば、それだけでも快適なのかなと。他に優先度が高いものがあれば、キッチンは南じゃなくてもイイのかなと思います。
●南側道路の土地ならやめとこ
●キッチンは南じゃなくてイイ
注文住宅を建てる際、居心地のいいキッチンの位置についてのお話でした。南向きのキッチンはうちの土地にはピッタリでしたが、すべての土地には当てはまらないと感じます。もし南向きのキッチンを作る際には換気口と洗濯物の位置だけは注意してください。
今回の記事を読んで考えた結果、南向きにキッチンを配置しました!って言われる日を心待ちにしております。
コメント