玄関ホール階段?リビング階段?いいえ、今は廊下階段ですよ

階段
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階段ってどうしよう?無難に玄関ホールから行くのか、それともリビング階段にするのか。やっぱ子育て世代だし、リビング階段にした方が子供がグレなくていいよね!しかし噂によるとリビング階段もデメリット多いらしいよね…って考えてるママ、お待たせしました。

結論から言いますと、階段はリビング階段ではなく廊下階段にしてください!

注文住宅を建てる際、子供がグレないようにデメリットあるけどリビング階段にしたいって考えてる人、実は他にも選択肢があります。ここでは玄関ホール階段、リビング階段、そして廊下階段のメリットデメリットと、わたしが建てた次世代の階段の間取りについてお教えしようかと思います。

今注文住宅を計画中の方で、階段の間取りついて考えている人、ほんのちょっとだけわたしの大きなひとりごとにお付き合い下さい。

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玄関ホール階段とは

玄関ホール階段(またはホール階段)とは、玄関ホールの位置に階段がある家のことです。そのままの意味ですね。

新築でホール階段にして後悔した!って話をあまり聞かないのは、昔は玄関ホールに階段があることが一般的に普通で、当たり前の階段の位置だからでしょう。そんな玄関ホール階段のメリットとデメリットについて経験談を元にお話します。

ホール階段の間取り例

玄関ホール階段とは何ぞや?って人のために間取り例を紹介しておきます。

約40年前のうちの実家がちょうどこんな感じでした。玄関には1.5畳分のホールがあり、そのホール部分から直接階段に行けるような間取り。これを玄関ホール階段と呼んでいます。懐かしい間取りです。

ホール階段のメリット

玄関ホール階段の最大のメリットは、プライバシーの確保と個(子)の尊重。子供をひとりの人として接することで、子供の自主性が高まります。

具体的には、子供が帰ってきたらまず自分の二階の部屋へ荷物を置くことで、リビングが子供の物で散らからない。子供の友達や彼氏彼女が遊びに来るときも、掃除するのは玄関、階段、子供の部屋だけで済む(家全体が汚くても何とかなる、てか子供が掃除しとけ)。子供の来客時に会わなくても済むので、自分の準備は何ひとつ要らない。

親が片付けられないズボラな性格でも、子供がしっかりしてれば友達を呼ぶという人並の生活が送れます。

●子供の荷物でLDKが散らからない
●子供の来客時は自分で掃除させれる
●子供の来客に会わなくて済む

ホール階段のデメリット

一方、ホール階段のデメリットとしてはコミュニケーション不足が注目されています。

確かに帰って来て部屋へ荷物を置いて親の顔も見ずに遊びに行ったり、夜遅くに帰って来てそのまま部屋に直行したりもありましたね。

最大のデメリットとして、玄関の人の出入りが不明でいつ子供が帰って来たかも分からず、反抗期には子供の顔を見ない日も出てくるかも。思春期にどんな友達と遊んでいるのかとか、二階での子供の気配が分かりづらいなどが不安視されています。

他、冬の風呂上がりに二階に行くときに玄関横を通るのは寒い。風水的にもホール階段は良くないとも言われています。

●子供とのコミュニケーション不足
●玄関土間の横を通るのが寒い
●風水的に良くない

子供の自主性が高まるが、コミュニケーション不足に陥るのね

リビング階段とは

リビング階段とは、リビング(もしくはLDK)の中に階段がある家のことです。リビングイン階段とも呼ばれています。

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リビング階段は「子供がグレない間取り」というキャッチコピーで子育て世代に人気の間取りですが、その魅力に相反して失敗、後悔、最悪など嘆く人多数。なぜ流行なのに否定的な意見が多いのか?リビング階段のメリットとデメリットについてまとめした。

リビング階段の間取り例

リビング階段とは何ぞや?って人のために間取り例を紹介しておきます。

簡単にいうと玄関ホールに階段はなく、リビング(LDK)の中にある階段を上らないと二階に行けない間取りです。これをリビング階段と呼んでいます。今っぽい間取りでしょ。

リビング階段のメリット

リビング階段の最大のメリットは、コミュニケーションの機会の多さ。玄関から部屋までの動線に家族が集まるリビングを通らせる事で、必然的に顔を会わせる機会を設け、家族仲良くなるのではないかという仕組み。

さらに、上記間取りは実質16.5畳の狭いLDKですが階段分1.5畳分もLDKと一体化されており、18畳のLDKのような感覚となり、部屋が広く見えるというところが利点。建築家にありがちなスケルトン階段、吹き抜け等を追加すれば、さらに解放感がハンパないでしょう。

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地味ではありますが、通るだけでムダと言われている廊下も要らなくなり、家をコンパクトに出来るのも魅力ですかね。

●子供とのコミュニケーションが増える
●リビング(LDK)が広く見える
●ムダな廊下がない家が出来る

リビング階段のデメリット

リビング階段の最大最悪のデメリットが、冷暖房の効きの悪さ。夏暑いのはまだマシらしいが冬の寒い問題は地獄。階段から冷たい風(冷気)が家族を襲う。寒さ対策にはエアコンだけではカバー出来ず、断熱性能のイイ家で電気代を考えずに床暖房、全館空調をフル稼働しないと、暖かい冬は訪れない。

音漏れ問題も見過ごしてはならない。一階のテレビ、キッチン、話し声などの生活音が個室に響いてうるさいとの噂。ということは各部屋の音も筒抜けか。お互いが静かに暮らさなければ騒音に悩まされるのかも知れない。

料理の匂いもある意味デメリット。キッチンからダイレクトに焼肉、たこ焼き、カレー、魚などの臭いが充満してくるのもストレスになりかねない。夕食のメニューが想像できて嬉しいって思えば悪くないかも知れませんがね。

子供の来客時も問題。泥だらけの部活終わりの男友達がリビング横断とかあり得ないし、娘の友達のスカートの中のパンツが見えるのも気が引ける。そもそもある程度リビングをキレイにしていないと子供も親も恥ずかしいし嫌がるだろう。

●冷暖房の効きが悪く寒い
●各階の音漏れがうるさい
●料理の臭いが二階まで充満
●子供の来客時は親子とも悲惨

流行ってるみたいだけどデメリット多すぎ

廊下階段とは

廊下階段とは、文字通りホールではなく廊下の位置に階段がある家のことです。

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リビング階段の寒さ対策、音漏れ対策、臭い対策として、リビング階段前にドアやロールスクリーン、アコーディオンカーテン、のれんなどを設置するのが基本となっていましたが、その進化版として廊下階段という間取りが流行りつつありようです。

廊下階段の間取り例

廊下階段とは何ぞや?って人のために間取り例を紹介しておきます。

玄関ホールからは階段には行けず、一度リビングを通るのはリビング階段と同じ。しかしそこからが進化版。リビングを通った先にはもう一枚ドアがあり、二階へ行くにはさらにもう一度廊下に出て階段を上る仕組み。これが廊下階段なのです。

廊下階段のメリット

この廊下階段の最大のメリットは、リビング階段のメリットであるコミュニケーションの機会はそのままに、寒さ、音、臭いをシャットアウトした間取りであること。

誰かが行くときも帰ってくる時も、家族が集まっているだろうリビングを通る。おはよー、ただいまー、いってきまーすが自然に出そうな間取りになっている予感。

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ドアを閉めれば、リビング階段のデメリットであった冬寒い問題もない。臭いも充満しない、音も気にならないとイイ事ばかり。

これから家づくりをする人にとっては、この廊下階段が正解なのではないだろうか。

●子供とのコミュニケーションが増える
●寒さ、音、臭い問題は解決済

廊下階段のデメリット

現役最強と考えられている廊下階段にも、まだデメリットは残ります。

子供の来客問題は解決していません。年に何回あるんだと言われれば気にすることもないのでしょうが、子供の来客時に、リビングで短パン半そでで寝転がってテレビ見てヘラヘラしてる訳には行かんでしょ。本音はダラダラしたいですよね。

そもそも、毎日毎日親としゃべるって子供からしたら嫌なモノ。学校へ行けばいろいろありますから、たまには一人でひっそりとしたいとこ。子供目線では強制的に家族と顔を会わす間取りは苦痛でしかない。

この廊下階段は、構想上二階へ行くためには2つのドアをクリアしなければなりません。春秋の穏やかな気候ならばドア開けっ放しもアリですが、夏冬はしっかり閉めているはず。自分の部屋まで行くのに開けて閉めて開けて閉めて…めんどくさくない?

●子供の来客時はやっぱり嫌
●子供的には嫌がる間取り
●障害物競走みたいな動線の悪さ

ドアってなるべく開け閉めしたくないんだよね

廊下階段の間取りを依頼

子供とのコミュニケーションの機会を重視しつつ、寒さ対策もしっかりしたいという人は廊下階段で間違いありません。まだまだ改善の余地ありの廊下階段ですが、障害物競走にならない間取りが無いのかプロに依頼してみましょう。

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旧廊下階段が逆に流行るかも

廊下階段にもまだ子供の予期せぬ来客時、そして障害物競走などのデメリットがありました。

そのデメリットを解消するべくわたしが考えたのが、玄関ホールから廊下そして階段となる間取りプランです。そうです、昔からある間取りなのですが、現代版にアレンジしてあります!ポイントだけ説明させていただきますので参考になればと思います。

玄関は人感センサーに

帰って来たかどうかが分かるように玄関は人感センサー必須。

どれだけこしゃっと帰ってこようとしても、現代機器の前には手も足も出ません。玄関に入った瞬間、玄関の明かりはサンサンと侵入者を照らします。

LDKは大きなガラス扉に

LDKと玄関の間の扉はガラス面の多い扉を採用しています。

人感センサーで明るくなったのを確認出来るため、人の気配を感じるためにも一番ガラス面の大きい扉が最適。その横にはガラスの飾り棚を設けており、さらに玄関の気配が感じられるようにしました。

玄関と階段の間にキッチンを

玄関から階段に行くまでに、キッチン横を通るようにしました。

わたしの過去の記憶上、うちに帰って来たときに高確率で母はリビングではなくキッチンに立っていました(父は仕事で不在が多かった)ので、人がいるのはリビングよりキッチン。だからこそリビング横よりキッチン横を通れるようにするのは必須です。

キッチン横に扉を配置

そして、あえてキッチン横に扉を配置しているのがポイントです。

通常この間取りであればダイニングのところに扉を設けるのが普通ですが、キッチン横に配置する事により、キッチンで作業中に子供が帰って来たと感じた場合、扉を開ければ顔が見れる訳です(春秋は開けっ放しでリビング階段と同じ効果が)

これが自分のタイミングでコミュニケーションが出来つつ、子供の来客時にはドアを閉めて対応でき、子供も嫌がらない旧廊下階段の出来上がり※さらに和室に座っていながらも扉を開けたら玄関が見える間取りです

●玄関は人感センサーに
●LDKは大きなガラス扉に
●玄関と階段の間にキッチンを
●キッチン横に扉を配置

注文住宅を建てる際、階段の考え方についてのお話でした。リビング階段もステキでしょうが、廊下階段にするのがデメリットも少なく無難です。個人的にはキッチン横を廊下で通りドアを好きなタイミングで開けれる旧廊下階段がベストだと思います。

今回の記事を読んで考えた結果、わたしの間取りと同様、旧廊下階段にしました!って言われる日を心待ちにしております。

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