引き戸と開き戸ってどっちにしたらいいんだろう?どっちでもそんなに差がなさそうな気がするし。よく分かんないから全部安い方の開き戸にしとけば問題ないでしょ…って考えてるママ、お待たせしました。
結論から言いますと、一階はすべて引き戸にしてください!
注文住宅を建てる際、引き戸と開き戸をどっちにするか考えるのやめた人、ちょっと待って。ここでは、一階をすべて引き戸にしたわたしが、その理由と独自の選び方についてお話でもしてみようかと思います。
今注文住宅を計画中の方で、引き戸か開き戸で悩んでいる人、ほんのちょっとだけわたしの大きなひとりごとにお付き合い下さい。
引き戸と開き戸ってどんなの
まず引き戸と開き戸の違いについておさらいしときます。
引き戸とは、左右にスライドさせて開閉する戸の事(写真左)。そして開き戸とは、前後に円を描くように開閉する戸の事(写真右)。どちらも一般の家には必ずある扉の種類ですので、これでお分かりでしょう。
扉ってどっちがいいんだろうね
開き戸のデメリットは超危険
ここで、開き戸のデメリットについて考えてみました。
一般的には気密性や遮音性が高いと言われており、省スペースで設置が可能。下のレールがないので掃除がしやすい、そして安いなどのメリットがありますが、それを上回るヤバいデメリットがあるのです。
扉を開けたらぶつかる危険性
開き戸は、扉を開けたら何かにぶつかる危険性があります。
扉の向こうに人がたまたまいた場合、ドーン。前のアパートでは、扉の向こうの扉が開いていると、これまたドーン。これが結構あるある。家族の誰かのせいで家族の誰かがケガするってあり得ない家ですよね。
扉を閉めたら手や指が挟まる
開き戸は、扉が閉まると誰かの手や指が挟まる可能性もあります。
扉を閉めた後ろに誰かが来てて手が挟まってウゲーとか、根本の丁番のところに手を置いてたら誰かが閉めてギャーとか、ちょっと開けてたら風で勝手に扉が閉まって、バーンとか。ホント開き戸って凶器。
開閉時の身体の負担は大きい
開き戸は、弱者にとっては身体への負担が大きい扉なのです。
想像してみてください。進行方向に向かって進んでいて開き戸を開けたら…一歩後ろに引きましたよね?これホントしんどい。だから病院や老後施設などは引き戸らしいです。開き戸って弱者に優しくないんです。
●扉を閉めたら手や指が挟まる
●開閉時の身体の負担は大きい
開き戸めっちゃ最悪じゃん
引き戸のデメリットは性能面
じゃあ、引き戸は完璧なのかというとそうでもないんです。
引き戸はソフトクローズといってバーンって閉まらない安全面に優れた扉であり、開ける量の微妙な調整が可能。開けっ放しにしても問題ないとメリットだらけに見えますが、致命的な欠点もあります。
気密性や断熱性などやや劣る
引き戸は、気密性や断熱性が劣ると言われています。
そう考えると、確かに玄関や勝手口には引き戸は使いにくいでしょう。しかし、一歩家の中に入ればそれってそんな必要なのかなと思います。家全体が気密と断熱取れてればいいのではないかと。
2倍場所を要し耐震性は弱め
引き戸は、引き込むためのスペースが必要になります。
開き戸なら1マスで済むのに、引き戸は2マス必要なのです。てことは、必然的に耐震性が弱くなるという事。これはヤバいなーって思いましたが、耐震強度はメーカーが絶対計算してくれるので問題ありません。
防音性が低く音漏れ気になる
引き戸は、かなり音が漏れるとの噂です。
部屋を仕切る理由のひとつに音の遮断があります。とすると、音漏れするってやっぱり嫌。音は漏れない方がいいはずです。ただここで騙されてはイケないのは、開き戸だって音漏れは普通にするって事です。
●2倍場所を要し耐震性は弱め
●防音性が低く音漏れ気になる
この程度なら許容範囲か
引き戸と開き戸どっちを選ぶ
結局、引き戸と開き戸はどっちがイイんでしょうか。
どっちも一長一短、当然悩みました。すべて引き戸って訳には行きませんしね(引き戸は開き戸より値段が高いから)ここで私が引き戸と開き戸を選ぶ際に考えた3つの要素について参考までに教えておきます。
複数人が行き交う場所なのか
その戸は、家族のみんなが良く使う場所なのか。
開き戸は家族全員が気を付けないと、ホントに危険。一日に何回開け閉めするから分かりませんが、その数だけ危険が伴います。ということは、家族全員の行き来が激しいリビングの扉などは引き戸がイイって事です。
通常時に開けるか閉めるのか
その戸は、通常開けっ放しにするか閉めっぱなしにするか。
扉には2種類存在します。それは、いつも開けっ放しにしてて使う時だけ閉める扉なのか(引き戸)、それともずーっと閉めていて使う時だけ開ける扉なのか(開き戸)この考え方で選ぶのはどうでしょうか。
プライベートかパブリックか
その戸は、プライベートなのかパブリックなのか。
プライベートスペース(子供部屋や主寝室)は断熱や防音の高い開き戸、パブリックスペース(LDKやファミクロ)ならわいわいがやがやしても問題ないので引き戸など、使う用途で考えるのもアリかなと。
●通常時に開けるか閉めるのか
●プライベートかパブリックか
場所や使い方で正解が変わるのね
一階はすべて引き戸で大正解
結局、うちの一階はすべて引き戸にしました。
季節によっては引き戸すべてを全開放。玄関→和室→LDK→洗面所→脱衣所→トイレまで開けっ放しでつながってます。もはや一戸建てなのにワンルーム状態。この魅力についてちょっと伝えさせてください。
戸を開ける必要がなく生活楽
玄関入ったら扉を開閉することがないという楽さ。
引き戸を開けっ放しにしていたら、玄関入れば何にも触れずにどこへでも行ける。これめっちゃ楽。家の中でどこかへ行く度に扉を開けて閉めてを繰り返す障害物競走はやめましょう。もう開き戸には戻れません。
狭い部屋も錯覚で広く感じる
狭いリビングでも倍に感じるという魔法。
うちのLDKは都会でもない田舎で16畳と決して広くはありません。しかし4.5畳の和室、その他なんやかんや取り込んでワンルームっぽくなっているので、実質30畳ほどに感じます。狭い家には引き戸が正解。
換気が出来て空気循環がイイ
引き戸の全開放、換気能力凄過ぎ。
今は24時間換気で1時間に半分は空気を入れ替えるんですよ…はいー?。そんなちまちま空気の入れ替えなんてしなくても、窓開放の引き戸開放で一瞬で換気出来ます。風が通るのを肌で感じる事が出来ます。
●狭い部屋も錯覚で広く感じる
●換気が出来て空気循環がイイ
引き戸ってめっちゃ最高
引き戸に出来ず悔やんだ場所
うちが唯一引き戸に出来なかったのが、お風呂でした。
風呂のドアは絶対に透明ガラスにしたかったのですが、開き戸しか選択肢がありませんでした。当時最高級のグレードの風呂に変更すると透明ガラスの引き戸が可能だったのですが200万超え。それは無理ですって。
お金があったら引き戸にしてたね
引き戸だらけの間取りを依頼
一階全部引き戸、控えめに言っても最高でした。ただ耐震強度の関係でどこでも引き戸に出来るかどうかは分かりませんので、残念ながら間取りを自分で作ることは不可能。もし全部引き戸にしたいのであれば、プロに間取りを依頼してみましょう。
【PR】 タウンライフ
注文住宅会社があなたの要望や希望に基づいて、家づくりに必要な「間取りプラン」を無料でご提案するサービスがあり、ネットで簡単に複数の住宅会社にオリジナルの「家づくり計画書」を依頼出来るんです。
●複数社のプランを同時に比較・検討できる
●利用は全て無料←無料以外ならやりませんよ
ちょっとでも気になる人は下記リンクから↓↓↓
引き戸全開放して分かった事
引き戸開けっ放し生活で分かった事がありました。
それは扉の重要性。扉は見たくないモノは見えないように、聞きたくないモノは聞こえないように、感じたくないモノは感じないようにしてくれるモノです。必要だからある。それを体感しましたのでお話しておきます。
戸を全開放出来る時期は短い
この全開放、エアコンを付ける時期は出来ません。
夏場は7ー9月、冬場は12ー4月、年間の2/3はエアコンを使います。和室とLDKは年中開放しますが、LDKと廊下を開放するとエアコンが効かなくなるので無理です。年中開放したいのなら全館空調みたいなのが必須。
トイレとリビング階段は悪夢
リビングトイレとリビング階段はやめとけ。
ワンルーム化した事で疑似的にリビングトイレとリビング階段になりました。トイレはする人が音が気になり思い切って出来ないし、階段は朝から皿を片付ける音がかなり不快でした。可能なら避けたい間取りだと感じました。
廊下はやっぱり必要だと認識
廊下は緩衝材としてやっぱり必要でした。
わたしが平日休みの時に、子供がバタバタと保育園の準備をし、妻が仕事の準備をしてるのが和室から見えてしまいます。全然落ち着かないんですけど!家族の気配を感じたい…なんてウソ。見えないのってホント大事です。
●トイレとリビング階段は悪夢
●廊下はやっぱり必要だと認識
注文住宅を建てる際、引き戸と開き戸についてのお話でした。開き戸はホントに危険ですので、もし可能であれば一階は全部引き戸にすることをオススメします。全開放の生活を体感したら、きっと開き戸のある生活には戻れないかなと思います。
今回の記事を読んで考えた結果、一階はすべて引き戸にしました!って言われる日を心待ちにしております。
コメント