動線って大事だけど、そのうちの来客動線についても考えなきゃダメだよね。家中ウロウロされたくないし、ごちゃついた場所も見られたくない。生活感だらけで恥ずかしいじゃん。けど、来客ってそんなに来ない気もするし…って考えてるママ、お待たせしました。
結論から言いますと、来客動線を考える必要はありません!
注文住宅を建てる際、来客動線についていろいろ勉強して完璧な間取りを思いつきましたが、正直ここ数年で力を発揮した事がありませんでした。ここでは、その経緯について説明してみようかと思います。
今注文住宅を計画中の方で、来客動線について考えている人、ほんのちょっとだけわたしの大きなひとりごとにお付き合い下さい。
来客動線とはどんな動線なの
来客動線とは、その名の通り来客が家を通る動線の事を言います。
来客の対応には、玄関のみ、部屋に入る、宿泊するの3パターンがありますが、ここでは実際に実現するであろう玄関のみと部屋に入る2パターンの動線について考えてみます※宿泊はほぼないでしょう。
宿泊の客ってそれはもうファミリー
来客動線を考えたらどうなる
来客動線を考えるとどうなるか、そこが今回のポイントとなります。
来客動線の根底にあるものは、来客が気分よくおもてなしされる事ではなく、迎える側がめちゃくちゃ楽をする。これに尽きます。来客動線がばっちりな間取りなら、きっとこんなメリットがあるのでしょう。
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生活感のある所を見られない
来客動線の基本は、生活感のあるプライベート空間を見せない事。
庭には洗濯物が干され、キッチンやリビングはぐっちゃぐちゃ、洗面脱衣所には洗っていない洗濯物がてんこ盛り。これってきっと日常だと思いますが、この生活感を見せずに来客を迎え入れることが出来ます。
掃除する場所が最低限で済む
来客動線を駆使すれば、来客前に掃除する場所はごくわずかです。
来客動線を考えないと、客は縦横無尽に家の中を歩き回ります。そんな家中を掃除するなんて普通は無理難題でしょう。そこで、来客が通るであろう場所を限定することで、掃除する箇所も少なくするのです。
急な来客でも慌てずにカモン
部屋が汚いからと来客を断るのはナンセンス。
幸せやお金は人が運んでくれると聞いたことがあります。自分からその道を閉ざすのは絶対にあってはならない行動です。来客動線を考えると、結果的にいつでも来客スタンバイ、幸せカモン状態に出来ます。
●掃除する場所が最低限で済む
●急な来客でも慌てずにカモン
来客動線は自分のメリットが多いのか
来客動線で考えたいこと5選
泊まりじゃない来客が踏み入れるであろう場所はたったの4カ所。
玄関、客間(和室)、洗面所、トイレだけです。これが点々と散らばってるとまあ大変。これをコンパクトにまとめられるか否かが来客動線のキモ。ここでわたしが考えた来客動線のポイントについて説明します。
客間にもなる和室を準備する
客間となる場所、和室を設ける事に決めました。
これは賛否両論ありますが、わたしは万が一の客間としても使用できる和室が欲しかったのです。来客はLDKに通しますよって家は、そもそも来客動線を考える必要はないかも知れません。そこは人それぞれ。
玄関から直接和室に行ける事
客間は、玄関ホールから直接行けるようにする。
玄関から直接和室に入れれば、こんな便利な事はありません。玄関と和室さえササっと片付けたら、もう客はいつでも招くことが出来ます。毎日LDKがごちゃごちゃしてても問題なし。ズボラでも大歓迎の最強ルートです。
玄関横のトイレだけは避ける
玄関横のトイレは出来る限りやめましょか。
玄関にトイレがある間取りは人気ですが、来客動線としてはいまいちです。玄関で話し込んでいる途中、さすがにトイレに行くのも気が引けます。こんな近距離ではトイレをする人も聞く人も確実に不快ですからね。
洗面所は脱衣と分けて廊下に
手洗い必須の時代、洗面所は分けて廊下に出しましょう。
洗面所と脱衣所を分ける事で、来客は洗面所を使いやすく、こっちは脱衣所を見られないとイイトコ取り。玄関先に手洗いを追加で設けるってのもありますが、あれは金持ちの仕様で、一般人は分ける一択でしょ。
玄関ホールには消毒置き場を
玄関にはアルコール除菌できるディスペンサーの置き場所を。
最近はシューズクロークとかで靴箱を置かない家もあるかと思いますが、玄関でまず消毒して欲しいですよね。来客が気軽に消毒できるようにアルコールディスペンサーが置ける場所ぐらいは確保しておきましょう。
●玄関から直接和室に行ける事
●玄関横のトイレだけは避ける
●洗面所は脱衣と分けて廊下に
●玄関ホールには消毒置き場を
この要望を全部叶えれるんだろうか
考えられた来客動線の間取り
来客動線も考慮した結果、こんな間取りにしました。
来客がLDKや脱衣所に入ることはなく、玄関正面にアルコール消毒、右に行けば客間の和室、左に行けば手洗いとトイレがあります。トイレも和室から見てドン突きの左と分かりやすい。
動線はコンパクトで、家の北半分で抑えられている。急な来客が来るってなっても、押入れにギューギューに物を詰め込んで、トイレと洗面所と短い廊下を掃除するだけなので、10分もあれば可能でしょう。
これ史上最強の来客動線じゃないでしょうか。
来客動線は実は無意味だった
結果的にこの間取り、3年間住みましたがムダに終わってます。
完成当初、来客動線のイイ間取りが出来たと自画自賛してたのですが、マジで無意味。こんなに無意味な間取りが今まであったのかと思うほど現実は厳しすぎました。机上論だけではやっぱりダメですね。
和室から客が入った事はない
そもそも、来客たちは和室から入ってくれません。
これは和室が小上がりで入りにくいからか、子供部屋と化しているからなのか、それともLDKからもイケる回遊動線だからなのか分かりませんが、誰も玄関から和室に行きません。これが世紀の大誤算でした。
意外にも来客は手を洗わない
言うほど来客は人の家まで来て手を洗いません。
コロナ当初は皆さんされてましたが、最近は手洗いさせてって聞いたことがありません。というか、玄関のアルコール消毒すらしてくれた記憶ありません。家に入る前にするのが基本になったんでしょうね。
ほとんどトイレには行かない
一般人は人の家ではほとんどトイレに行きません。
びっくりするぐらい皆トイレに行かないんですよね。飲み食いして半日とかいてもトイレに行かないとか、膀胱デカすぎでしょ。頻尿のわたしなら、人の家でも1時間に1度は行ってしまいますので信じられませんでした。
●意外にも来客は手を洗わない
●ほとんどトイレには行かない
現実は想像より奇なり
来客動線が凄い間取りを依頼
来客動線の考え方的には間違っていなかったと思っているのですが、結局は間取りに失敗していたのかも知れません。もし来客動線を意識した間取りを本気で作りたいのであれば、プロに間取りを依頼してみましょう。
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来客動線を無視してもイイ人
きっとうちは来客動線を考える必要はなかったのでしょう。
来客動線って保険みたいなもの。病気になるかも知れない、事故に遭うかも知れないと保険に入るのと同じです。来客が来るかも知れないと来客動線を考えるのは必須ではありません。特にこんな人は絶対不要です。
来客は絶対来ないと言える人
来客が絶対に来なければ、来客動線は不要です。
家の主役は365日使う家族なのです。年に数回の来客のための間取りなんてホントは考えなくてもイイんです。数年に一度しか来客が来ない自信があるのなら、こんな考え今すぐ吹き飛ばしましょう。
家が常にキレイで見せれる人
家中がキレイな人、来客動線は絶対いらないです。
来客動線は生活感のある見せたくないところを合法的に隠しましょうという間取り。家中がモデルルームのような人はむしろ見せたい派。逆に全部が見えるように考えなければならないかも知れませんね。
部屋が汚くても気にしない人
ありのままの姿を見せるタイプ、来客動線は無視しましょう。
生活感のごちゃごちゃした部屋を見られたくないって思ってる事がすでに間違い。家に来るんだからありのままを見せましょう。来客って実はそんなに何を見ても驚かないんですよね(自分の家もそうだから)
●家が常にキレイで見せれる人
●部屋が汚くても気にしない人
注文住宅を建てる際、来客動線についてのお話でした。今後はどうなるかは分かりませんが、別に気にしなくていい動線だったかなと思います。もっと他の動線を重視して間取りを考える事をオススメします。
今回の記事を読んで考えた結果、来客動線はあえて考ることをやめました!って言われる日を心待ちにしております。
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