一人暮らしをしようとして部屋探しをしているんですが、どれぐらいの広さがあったらいいの?とか、注文住宅を建てる予定で将来一階だけで過ごしたいんだけど広さはどうしよう…そんな悩めるママ、お待たせしました。
結論から言いますと、共同住宅ならば最低25平米、理想40平米。一戸建ての一階は55平米を目安にしてください!
部屋は出来るだけ広いほうがいいと考える人も多いと思いますが、ムダに広い家も寂しいだけです。ここでは厚生労働省がオススメしている広さをもとに、実際それがどんな間取りなのか10平米~55平米まで5平米刻みで比較していきます。
一人暮らしをしようとされてる方、注文住宅の一階の広さに悩んでいる方、ほんのちょっとだけわたしの大きなひとりごとにお付き合い下さい。
食寝分離という考え方が基本
部屋の間取りを考える前に最低限知っておいた方がいいのが「食寝分離」という理論。簡単にいうと、食べるとこと寝るとこは分けようという理論だ。
分けることで、衣類の着脱や布団から発生するホコリの舞う部屋でご飯を食べる必要がないので衛生的で、部屋中ムンムンとした料理の臭いの中で眠らなくてもいい清潔な環境を維持できる。
家賃との関係もあるが、出来れば食事と寝室は別の部屋=1DK以上が好ましいというところは頭の片隅に入れておきたい。
●ホコリを食べ油まみれで寝てるようなもん
●1K以下は衛生的で清潔ではない
けど一人暮らしって基本は全部同じ部屋だけどね
誘導居住面積水準を参考にする
部屋の広さを考える時に、厚生労働省のホームページに「住生活基本計画における居住面積水準」というものがある。ここで何が分かるかというと、だいたいどのぐらいの広さがあれば健康で文化的な住生活を送れるかということ。
一人暮らしのみをピックアップすると最低25平米あればよく、40平米あれば満足。そして戸建て(平屋の一戸建て)では55平米あればいいとの話だった。
なるほど、これが答えではないか。
●誘導居住面積水準(共同)40平米
●誘導居住面積水準(戸建て)55平米
出典:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/
この誘導居住面積水準以上は贅沢で無駄だということだな
一人暮らしの広さの目安
さっそく10平米~55平米はどんな間取りなのか確認してみましょう。
一人暮らしの間取りはワンルーム、1K、1DK、1LDKの中から選ぶのが一般的で、広さ別にどの間取りが多いのかを調べました。ついでによくある要望のバス・トイレ別、独立洗面所があるかないかも確認。
ちなみにK、DK、LDKの違いは広さの違いなだけで、キッチンが8畳ある1Kというのは存在しないし、逆にLDKが5畳しかないというのもルール上はあり得ません。
簡単に言うと、1Kというのは一部屋+4.5畳未満のキッチン、1DKは一部屋+4.5~8畳のキッチン、1LDKは一部屋+8畳以上のキッチンということです。
●DKはキッチン4.5以上~8畳未満
●LDKはキッチンが8畳以上
これを頭に入れつつ間取りを見ていきましょう。
ワンルームの10平米は無理
10平米はおよそ6畳。間取りとしては98%はワンルームで、バス・トイレ別は18%、独立洗面所は9%。
出典:HOME’S https://www.homes.co.jp/ 2020/07/24
10平米レベルになると、風呂なしトイレなしのシェアハウスが基本ですが、都心であれば上記のような「三畳ワンルーム」という有名でオシャレな物件も多々あります。暮らせる場所が(ロフトを抜いて)三畳しかないのが特徴的。
10平米では収納がないことも多く、自分に必要なものが取捨選択できるミニマリストぐらいじゃないと快適には過ごせそうもありません。
10平米は普通の人が普通の一人暮らしをするには難易度が高いかなと。
ワンルームの15平米はギリ
15平米はおよそ9畳。間取りとしてはまだまだワンルームが主流で80%ほど。バス・トイレ別は14%、独立洗面所は3%。
出典:HOME’S https://www.homes.co.jp/
ワンルームを脱することが出来ない15平米。一人暮らしは寂しさとの戦い、怖さとの戦いでもありますので、玄関以外のドアがないワンルームは、誰かがいるんじゃないか?という疑心暗鬼に襲われることはなく安心感があります。
ただワンルームの欠点、料理の臭いがダイレクトに部屋中に広まるのはなかなか厳しいところ。部屋干しなんかしたらアウトですからね。
15平米、なんとなく普通に住めそうな限界線ってところ。
六畳一間の1K20平米
20平米はおよそ12畳。間取りとしてはまだまだワンルーム43%、1K55%ほど。バス・トイレ別は40%、独立洗面所は9%。
出典:HOME’S https://www.homes.co.jp/
六畳一間というのに相応しい広さで、ついにワンルームから脱却する可能性がある20平米。キッチンでの調理の臭いが広まりづらく、収納もある。狭いのは間違いないが、あれやこれや工夫しながら収納や配置を考え、家賃も抑えつつ過ごせるので面白いかと。
バス・トイレが同じ空間にあるユニットバスだが、使う前からイヤだと思わずに住んでみて欲しい。いずれはバス・トイレ別に!って夢を見てもいいだろう。
20平米、初めての一人暮らしや学生さんには勉強の意味も兼ねてオススメしたい広さです。
最低限確保したい1K25平米
25平米はおよそ15畳。間取りとしてはついに1Kが76%を占める。バス・トイレ別も81%、独立洗面所は34%。
出典:HOME’S https://www.homes.co.jp/
とうとう風呂とトイレが別になるのが基本となる25平米。キッチンに冷蔵庫、洗面所に洗濯機が置けるような広さもあり、居室も6畳を超えてくる広さだ。
わたしが初めて一人暮らしをしたのがちょうど25平米。その時はうまく使いこなせなかったが、今ならいい感じの部屋に出来るかなと。
25平米、健康で文化的な最低限度の居住面積水準。正直これ以上の広さは要らないと個人的には思います。
女性向けの1K30平米
30平米はおよそ18畳。間取りとしては1Kが67%とまだまだ勢力がある。バス・トイレ別が92%、独立洗面所は74%。
出典:HOME’S https://www.homes.co.jp/
独立洗面所がある比率が高いところを見ると女性向けかと思われる30平米。さらにキッチンと部屋が1サイズ大きくなった感じ。ベッドはおろかソファまで置けそうな広さに見える。
妻が一人暮らしをしていたのがちょうど30平米。服が多くて部屋に散乱していたため広くは感じなかったが、女性にはこれぐらいのがいいかなと思う。
30平米、服が多い傾向にある女性にとってはひとつの目安になる広さかと。
食寝分離可能な1DK35平米
35平米はおよそ21畳。間取りとしては1DKが24%と比率で1Kを追い抜く。バス・トイレ別が90%、独立洗面所は61%。
出典:HOME’S https://www.homes.co.jp/
35平米はついにKキッチンからDKダイニングキッチンに格上げに。DKにて食事が出来る広さが確保され、食事と睡眠する部屋が分けられる広さ。服に臭いが付くということも解消されるかも。
収納も間取りも一人暮らしには十分過ぎますが、当然お値段も高くなってくるはずですのでホントにこの広さが必要なのかを考えたい。
35平米、食寝分離も出来るメリハリのある生活が出来る広さ。
厚生労働省推奨の1LDK40平米
40平米はおよそ24畳。間取りとしては1LDKが最多の34%となる。バス・トイレ別が93%、独立洗面所は65%。
出典:HOME’S https://www.homes.co.jp/
40平米は最上級のLDKリビングダイニングキッチンに到達します。逆に個室は寝るだけの部屋となり小さくなるかも知れませんが、来客が来ても寝室を見せなくてもいい仕様。寝室はいい匂いのするリラックス空間を作れるかも。
LDKはダイニングテーブルにソファを置いてもいいぐらいに広く、来客が来ても問題なく対応できますが、ほとんど家具を置かなかったりほぼ来客が来ない人は広過ぎて寂しいかなと。
40平米、豊かな住生活が実現できる厚生労働省オススメの誘導居住面積水準。ちょっと贅沢ですが理想的なのかなと。
3人は住めちゃう1LDK45平米
45平米はおよそ27畳。間取りとしては1LDKが56%。バス・トイレ別が96%、独立洗面所は82%。
出典:HOME’S https://www.homes.co.jp/
間取りによっては40平米以上になると3人家族、45平米以上では小さい子供がいれば4人家族が住んでもいいレベルの広さとのこと。さすがに一人暮らしでは持て余してしまう。
広いリビングダイニングに一人でぽつん、6畳ほどの寝室にベッドがぽつん。さすがに一人暮らしではいっぱい物を置かないと涙が止まらないかも。
45平米、誘導居住面積水準を超えるだけあって一人で住むには広すぎる感は否めない。
4人家族もイケる1LDK50平米
50平米はおよそ30畳。間取りとしては1LDK47%、2K以上が42%。バス・トイレ別が97%、独立洗面所は83%。
出典:HOME’S https://www.homes.co.jp/
50平米は最低居住面積水準では大人4人はイケるぐらいの広さで、この間取りを見て一人暮らし用の物件と思う人も多くはないでしょう。ここで初めて廊下らしい廊下が現れたところを見ると、廊下ってゆとりのある家の代名詞なんだなと思った。
さすがにこのレベルの広さならば収納も十分確保できそうだし、見えるところに物を置かないモデルルームのような暮らしも可能だろう。
50平米、もはや一人暮らしではなく家族で住むレベルだ。
一戸建て平屋は1LDK55平米
55平米はおよそ33畳。間取りとしては1LDK27%、2K以上が51%、3K以上が17%だ。バス・トイレ別が97%、独立洗面所は88%。
出典:HOME’S https://www.homes.co.jp/
ついに来ました!一人暮らしの一戸建ての場合に推奨される55平米。こんな平屋で一人暮らしをすると想像したら…めっちゃ広過ぎる気がしますけど。子供が孫連れてときどき遊びに来ますって感じならちょうどいいぐらいかな。
55平米が、一人暮らしの一戸建ての豊かな住生活が実現できる厚生労働省オススメの誘導居住面積水準。確かに十分過ぎる広さだと思う。
もし今一人暮らしするなら、25平米ぐらいで選びたいですね
一階は58平米の1LDKに
実際にわたしの一階の間取りについて発表しておきます。上記内容を考慮した結果、一階は1LDKの57.9平米にしました。
厚生労働省が提案している一戸建ての一人暮らしの誘導居住面積水準55平米に対し3平米ほどオーバーしているのは、二階建てのためどうしても階段の二畳分(3.3平米)はプラスしなければならないから。これを無くせば54.6平米でピッタリ。
そして将来一階だけで生活できるようにするためには、食寝分離ができるようにと全部がリビングではなく1LDKにしてあります。
これぞ二階建てだが一階完結型の間取り、終の棲家となるんではないだろうか。
トイレや浴室、玄関などがマンションタイプより大きいので58平米でも広くは感じないですね
一階完結型の間取りを依頼
将来一階完結型の間取りを希望する場合、一階の間取りは1LDKで55平米ぐらいが目安になるってことが分かりました。これがどんな間取りになるのか実際にプロ軍団に依頼してみましょう。
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一人暮らしの広さのポイント3つ
一人暮らしの部屋の間取りについて、主に広さについて説明致しましたが、ここで最低限必要な情報をパパ目線で3つ教えておきます。
一人暮らしをするなら25平米で探すべし。一人暮らし初心者は個人的には20平米をオススメしたいですが、厚生労働省が最低25平米って言ってますのでそれに従うのが吉。それ以上はお金もったいないので必要ないでしょう。
社会人の到達点、理想は40平米。ある程度稼いでいた場合、食事と睡眠の部屋は分けておきたく1DK以上に引っ越したい。さらに40平米もあれば外出自粛でも家でのんびり過ごせるのかなと。
一戸建ての終の棲家は55平米。将来誰しも最後はひとり。いずれは一階だけで一人で生活したいと思った場合は55平米ぐらいがベスト※ただし二階もある場合は階段も入れて60平米以内で収めたら十分だ。
●理想は食事と寝室を分ける1DK以上
●戸建ての1階は55~60㎡を基準に
注文住宅を建てる際、一階の広さについて今一度検討してみてください。なんやかんやで広くなりすぎる傾向にありますが、広すぎる家でひとりは寂しいですよ。適正な広さ(55平米ぐらい)で間取りを考えるようにした方が経済的なのかなと。
今回の記事を読んで一階を55平米ぐらいに抑えました!って言われる日を心待ちにしております。
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